R&Rパーティーアルバム『MONSTER DRIVE』インタヴュー編

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――リズム・カッティング、リズム・ギター弾きとしての布袋さんのカラーはすごく出てますよね。

布袋寅泰PHOTO布袋:そうだね、ファンキーなところが出てるよね。ギタリストが尊敬するミュージシャンっていうと、ジミヘンクラプトンジェフ・ベックっていうギター・ジャイアンツにどっぷり……ってイメージでしょ。もちろんそういう人いるだろうけど、僕なんかはクラフトワークロキシー・ミュージックイーグルスってのがいてね。ジャンル分けもなかったし、様々な音楽楽しんだし、影響受けたし。特にそのとき、高校生のときに気持ちよかったのはファンクのカッティング……アース・ウィンド&ファイアー、アベレージ・ホワイト・バンド、オハイオ・プレイヤーズとか、黒い感じの、でも見た目はデビット・ボウイみたいなグラムで(笑)。そこらへんがすごく出たと思う。

――デジタル・ミュージックが当たり前になっている中で、リズム・ギターでギャンギャン鳴らしたり、アナログなパーティー・ロックンロールを提示したりと、今の波からちょっとズレているのがホテイイズムではありますよね。

布袋:ちょっとずつズラしてね(笑)。BOΦWYのころからそうだったけど、時代にジャストになっちゃマズいなって思ってる。ジャストになった途端、あとは忘却の一途をたどるだけだからね。いかにちょっとズレて、いかにちょっとダサくカッコよく、一歩下がるふりしながら前へ行くっていう。こうやって今回、アナログで行けたのも、やっぱりロックンロールって、ギター弾いてるのを聴いて体温が上がったりテンションがあがったり……分かりやすく言えば元気になるための音楽だと思うのね。僕はギタリストで、ギターを弾くってのはすごく肉体的なことなんで、時代と自分の感覚のずれをギターで弾こうって。それがうまい感じで交差してこのアルバムにつながったなって。

――ジャケットもベントレーにペインティングして(笑)。

布袋:ね。あのへんが僕の最高のジョーク。笑ってくれたらうれしい。「ここまでやるとダサい」とか「ここまでやるのって不思議」とか思われちゃうと……ロックンロールを味わう入口で物怖じしてるっていうか、拒否っていうのはねぇ。ロックンロールっていかにジョークかますかってところだと思うんだよね。野蛮なジョークをぶりぶりかましたミック・ジャガーがSir(サー)って呼ばれるわけで、真面目すぎるよね、最近のは。

――そういったワイルドなジョークであるロックンロールのほかに、インストでは“ナイーヴな布袋”が見受けられるんですよね。もともと布袋さんはぜんぜん男臭くないナイーヴな青年だったじゃないですか。

布袋:ね。それがこんな強面になっちゃって(笑)。ま、俺って基本的に人と話が合わないからね(笑)、相手も合ったふりしてくれるっていうか。でも、町田康とは合ったんだよね。BOΦWYのロフト時代からINU(町田のバンド)は知ってたし、BOΦWYと同じデビューで、そのころから町田と布袋は合うんじゃないかって周りからは言われてたんだよね。それで『DOBERMAN』でも書いてもらってたけど(収録されている「弾丸ロック」)、さらに象徴的な歌詞で自分のよりいいなって。次作から全部町田でもいい。この歌詞で歌ってると、ギターを弾いてる感覚があるんだよね。こいつ、シャウトして詞を作ってるなって。彼のバンドのライヴ、この前観たんだけど、……カリスマって言葉、裸の王様みたいな意味合いを感じて好きじゃないんだけど、彼は本当の意味でのカリスマだよね。今、俺のアイドル。

――なるほど。このアルバムは、アッパーな布袋さんの楽曲があり、町田さんの詞の楽曲もあり、ナイーヴな面が見えるインストありと、バランスの取れた作品になりましたね。

布袋:うん。制作はラクチンではなかったけど、すんなり太いウンチが出たっていうかね。色艶のいい(笑)。

――(笑)。そして、このアルバムではスタンディングでのライヴで全国を廻りますね。

布袋:パーティー・アルバムなんでスタンディングでわいわいやるのもいいなって。音の風圧を感じられるような会場だよね。ギター、本当最近、よく鳴るんでね、本当に楽しみ。

取材・文●佐伯 明

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