ロジャー・ウォーターズ、デヴィッド・ギルモアにピンク・フロイドの再結成を持ちかけたものの…

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2005年の<Live 8>でロジャー・ウォーターズを含む4人で再結成し、大反響を巻き起こしたピンク・フロイド。「再結成して欲しいバンド」アンケートを取ると、レッド・ツェッペリンと並び常に上位に挙がる彼らだが、残念なことに<Live 8>のパフォーマンスが最後のリユニオンかもしれない。

ピンク・フロイドの再結成パフォーマンスは、その直後、英新聞『Daily Mirror』紙が行なった『Live 8でのベスト・パフォーマンス』を決める一般投票で30%以上の票を集め、断トツの1位に輝いた。ファンだけでなく、ウォーターズにとってもこのリユニオンは感動的なものだったという。彼はBBCにこう話している。「Live 8は本当に素晴らしかった。(2008年に亡くなったキーボードリストの)リック(リチャード・ライト)もいたし…」「とてつもなく感動的な出来事だった。あれで僕らはピンク・フロイドに一線を引いたっていうなら、それはそれで仕方ない。僕に不満はないよ」

<Live 8>以降、さらなる再結成に乗り気な発言をしていたロジャースは、一度、ニューヨーク・ヤンキースのオーナーから『The Wall』をプレイするため再結成しないかと誘われ、デヴィッド・ギルモアに話をもちかけたことがあるという。「“デヴィッドはもうやりたくないんじゃないかと思う。とくにこれは”って言ったんだ。でも(ヤンキースのオーナーは)“訊いてみてくれないか?”って言うから、そうしたよ。デヴィッドは“ノー”って答えた。そう言うのはわかってた。彼がノーって言わないわけないんだから」

ということでピンク・フロイドでとはいかないが、ウォーターズは9月からその『The Wall』(1979年)をフルでパフォーマンスするツアーをスタートする。年内、北米を回った後、2011年5月からUKツアーをスタート。ロンドンではO2アリーナで3公演行なう。

Ako Suzuki, London
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