オジー・オズボーン、レディー・ガガを追尾?

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オジー・オズボーンが絶好調だ。日本より一足先にリリースされた最新リマスターの輸入盤『ダイアリー・オブ・ア・マッドマン ライヴ・エディション』は、5/30付のオリコン輸入盤総合デイリーチャートに初登場でレディー・ガガに続く2位につけているのだ。6月1日に発売となった国内盤の動きにも期待したいところだ。

◆「Justin Bieber & Ozzy Osbourne Best Buy Super Bowl Commercial」映像

現在最も注目を集め、影響力を持つであろうアーティストはレディー・ガガだが、続くオジー・オズボーンが積み重ねてきた30年以上にわたる愚行奇行奇天烈な数々の伝説もなかなかのもの。愛すべきオジーのこれまでを、さっと振り返ってみよう。

オジー伝説の始まりは、全米デビューして間もないころ、レコード会社の幹部らが集まったレセプション・パーティーから始まる。空気を和ませるためにマネージャーのシャロンが用意したハトを食いちぎったのだ。しょっぱなから意味が分からない。当然ながら一気にメディアで報じられ、知名度が一般層にまで広がるほどの事件となった。また、ライヴでは生肉を観客に投げつけるパフォーマンスを行なっていたこともあり、逆に観客がステージに動物の玩具を投げ込むようになってステージは次第にエスカレートしていった。

そしてかの有名なコウモリ事件だ。ある晩投げ込まれたコウモリが本物の死体だと知らずに、オジーはがぶりと噛みちぎったわけだ。こうもりを食いやがったと世界中が大騒ぎ。色んな尾ひれも付いて、暗黒の帝王オジーのパブリックイメージは、不動のものとなっていく。コウモリは狂犬病の危険があるため、その後数か月間、感染予防の注射を打ちながらツアーを続けたことは有名な話だが、不死身のオジーには、そんな注射など必要なかったかもしれないし、注射をしたという話も庶民を落ち着かせるためのデマだったかもしれない。いずれにしろ、普通の感覚では捉えきれないほどオジー伝説は魅力的だった。

ツアー中は毎晩酔って何をしでかすかわからなかったため、外出できないようシャロンがオジーの服を隠したところ、オジーはシャロンの服を着て出歩いてしまう。女装姿でテキサスの文化遺産であるアラモ砦に立ち小便をし逮捕されてしまい、以後テキサス州内で10年ライヴすることが禁止になったのは、ウソのような本当の話だ。

ここ近年では、オズボーン一家のハチャメチャな日常を追ったMTVのリアリティ番組『オズボーンズ』がMTVで最高視聴率を記録し、大ブレイク。人気ロック・アーティストが私生活を晒すバラエティ番組に家族ごと登場するのは前例のないことで、これによって音楽シーンを超えた“お茶の間の人気者”としても定着、新しいファン層を獲得することとなる。

2011年に入ってからは、米大手家電量販店ベストバイのCMでジャスティン・ビーバーと共演し、こちらも大きな話題を呼んだところ。アメリカの国民的行事ゆえスーパーボウルのCMは各企業がエンターテインメント性溢れるCMを制作することで視聴者を楽しませているが、今回オジーが出演したのは、旧型のスマートフォンやパソコンの買い取りキャンペーンCM。何度やっても上手く台詞を言えないオジーに代わってジャスティン・ビーバーが登場し、オジーの目の前でCM撮影を難なくこなすという“世代交代”をテーマにした自虐的内容で、全米を爆笑させた。「5G」の一言が上手く言えず、「5G Train!」と口走るオジーに爆笑するあなたは、間違いなくランディ時代フリークでしょう。

「crazy train」が収録されたオジーの1st『ブリザード・オブ・オズ』と2ndアルバム『ダイアリー・オブ・ア・マッドマン』だけで全世界1,000万枚のセールスを記録し、全ソロ作品トータルで5000万枚、ブラック・サバス時代を含めると1億枚になるという、ヘヴィ・メタル、ハード・ロックを牽引してきたロック界の帝王オジー・オズボーン。まだまだ愉快なエピソードと驚異的にカッコいいアルバムを作り続けてくれることだろう。

ちなみに、常人であればとっくに命を落としていただろうハチャメチャな生活を送ってきたオジーだが、どうやらアルコールや覚せい剤に驚異的に強い遺伝子を持っていることが明らかとなったようだ。そんなオジーが、レディー・ガガに対し「誰かが“2ヶ月くらい休め”とアドバイスするべきだ」と指摘しているとか。オジーに言われるなんて、レディー・ガガ…かなりヤバスです。

◆参照「オジー・オズボーンの遺伝子、科学的に意義」


『ブリザード・オブ・オズ』
2011年6月1日発売
レガシー・エディション 1CD EICP 1454 \1,995(税込)
※最新リマスタリング、3曲追加収録、新ブックレット(12P)

『ダイアリー・オブ・ア・マッドマン』
2011年6月1日発売
レガシー・エディション 1CD EICP 1455 \1,995(税込)
※最新リマスタリング、新ブックレット(12P)
ライヴ・エディション2CD 初回生産限定盤 EICP 1456-7 \3,255(税込)
※最新リマスタリング、LIVE 11曲(Disc-2)、豪華(24P)新ブックレット、デジパック仕様

「ブリザード・オブ・オズ/ダイアリー・オブ・ア・マッドマン -30周年記念豪華ボックス・セット-(BLIZZARD OF OZZ / DIARY OF A MADMAN -30TH ANNIVERSARY DELUXE BOX SET)」
2011年6月10日発売
※US直販サイト限定商品をソニー・ミュージック・ショップにて販売/完全生産限定盤(輸入盤)¥18,460(税込)(3CD + 2LP + 1DVD)
ボックス・セット内容
・コレクターズ・ケース入り
・「ブリザード・オブ・オズ~血塗られた英雄伝説」CD(最新リマスター盤/未発表2曲+オリジナルver.の初CD化1曲追加収録)
・「ダイアリー・オブ・ア・マッドマン」CD (最新リマスター盤)
・「オジー・ライヴ」CD(“ブリザード・オブ・オズ・ツアー”のライヴ音源11曲収録)
・「ブリザード・オブ・オズ~血塗られた英雄伝説」復刻LP (180g仕様)
・「ダイアリー・オブ・ア・マッドマン」復刻LP (180g仕様)
・「サーティー・イヤーズ・アフター・ザ・ブリザード」DVD (ランディとの秘蔵ライヴ映像、最新インタビューなど)
・豪華ブックレット (100P)
・オジー十字架レプリカ
・復刻ポスター (両面)
DVD“サーティー・イヤーズ・アフター・ザ・ブリザード”
※ついに“動くランディ”映像登場。これまでオフィシャルで世に出ることはなかったランディとのライヴ・パフォーマンス映像やTV出演映像、オジーはもちろん、当時を知る関係者や豪華ミュージシャンたちによる最新インタビューで構成された本編+ボーナス映像=約2時間のドキュメンタリー(日本語字幕付)。秘蔵ライヴ映像は17曲収録
主なインタビュー映像:オジー・オズボーン、シャロン・オズボーン、レミー(モーターヘッド)、スティーヴ・ヴァイ、ニッキー・シックス(モトリー・クルー)、ロブ・ハルフォード(ジューダス・プリースト)、ビル・ワード(ブラック・サバス)、ザック・ワイルド、ブラスコなど。

◆オジー・オズボーン・オフィシャルサイト
◆オジー・オズボーン・オフィシャルサイト(海外)
◆BARKS洋楽チャンネル
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