レイ・チャールズ、ブルース協会より賞を授与される

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Ray Charlesは10月2日(月)、ロサンゼルスにあるHouse Of BluesにてBlues Foundation(ブルース協会)よりLifetime Achievement Awards(功労賞)を授与された。この夜、Charles本人は演奏しなかったが、ステージ上ではWillie Nelson、Diane Schuur、Ashford & Simpson、Billy Preston等のスターが約2時間のショウを繰り広げ、巨匠Charlesを称えた。

ステージではNelsonが“Georgia On My Mind”を聞かせたかと思うと、Prestonが“You Are So Beautiful”の歌詞を替えてCharlesに捧げた。Prestonはまた、この夜の主賓の素晴らしいモノマネも披露した。Charlesはリズムにあわせて身体を揺らし、テーブルの端でピアノを“弾き”、このもてなしを存分に楽しんだ。

Charlesは厳選されたミュージシャンとして、これまでに賞を受けたJohn Lee HookerB.B. King、Etta James等の仲間入りを果たした。彼を賛美する出席者に向かい、彼は多くの人に思ってもらい非常に光栄だと語った。
「私にとってこんな“the greatest”なことはありません。モハメド・アリがよく言っていた“the greatest”です」
「非常に誇りに思います。本当に心の底からそう感じるのです。ここにいる素晴らしい皆さんが、私を楽しませてくれるために足を運んでくださったことを、非常に大切に受けとめています。心からそう思います。皆さん、本当に、本当にありがとう」

Charlesの紹介は、旧友のQuincy Jonesが行なった。Jonesは、現時点でCharlesは単にブルースの巨匠に留まってはいないと語った。
「彼は一つの世界です。その世界が生まれくる瞬間に立ち会えたことを光栄に思います。私たちは、彼が16、私が14の頃から一緒に過ごしてきました。本当に長い間です。昔、よく一緒に座って、将来の夢を語り合いました。“オーケストラと演ってみたい。映画をやってみたい。あれもしてみたい”と。そして、共にすべて実現させました」

Schuurは、Chaelesが彼女の音楽に大きな影響を与えていると語っていたが、LAUNCHのインタヴューで、近年、Chalesと友達として付き合えるようになったキッカケをくれた出来事について話してくれた。
「Weedleという飼っていた猫が死んだばかりの時に、Rayが電話をくれたの。“元気かい?”って聞くから、“そうでもないの”と答えると、“何があったんだい?”って。私は泣き出してしまって、“猫が、Weedleが死んでしまったの”と言ったの。すると彼は、以前飼っていて、やはり死んでしまったジャーマンシェパード犬のことを話してくれた。このことがあってから、2人の間がより親密なものになったわ。そういった感情を人と分かち合うところ、彼の人を思いやる心やもろさというものに、初めて触れた気がしたの」

またこの夜は、Willie NelsonもFarm Aidでの根気強い活動が称えられ、B.B. King Blues Hero Award(B.B. Kingブルース・ヒーロー賞)が授与された。カントリーの巨匠、Nelsonは最近、初のブルースアルバム『Milk Cow Blues』をリリースした。賞は、この日出席していたFarm Aid仲間のJohn Mellencampにより授けられた。

記:Neal Weiss、ロサンゼルス
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