ポール・マッカートニーが、NYの航空機墜落を目撃

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11月12日(月)、Paul McCartneyは9月11日に起きた世界貿易センターへのテロ攻撃と同様に、アメリカン航空587便の墜落を実際に目撃した。McCartneyと婚約者のHeather Millsは、ロンドンからNYのJohn F. Kennedy(JFK)国際空港へ向かうコンコルドに搭乗していた。

ロイター通信によると、元Beatlesの彼は電話で次のようにスポークスパーソンのGeoff Bakerに語ったという。
「コンコルドが着陸するときにちょうどその事故が起きたんだ」
「飛行機の左側の窓から外を見ると、そこらじゅう煙だらけだった」

McCartneyは、飛行機を降りたときにターミナルはほとんど空で、身の安全を確保するためFBIに付き添われて空港を離れた、と付け加えている。この墜落で乗客260人全員が死亡。地上でも数人が犠牲になった。

McCartneyとMillsにとって、ここ2カ月の間で航空機の惨劇を目撃したのはこれで2度目だ。2人は9月11日にJFK空港から離陸準備をしているとき、テロリストに乗っ取られた2機の航空機が世界貿易センターに衝突し、破壊するのを目撃した。McCartneyはその時の様子をこう語っている。

「惨劇が起きた日、僕はニューヨークにいた。世界貿易センターのツインタワーが崩壊する瞬間を目撃した。Heatherと僕は空港の飛行機の中で座席に着いて、離陸を待っていた。突然、すべての航空機が離陸を見合わせていると機長からアナウンスがあって、僕たちが乗っていた飛行機から、煙と炎に包まれたタワーが見えた。信じられない光景だったよ」

McCartneyはテロ攻撃の被害者を救済する目的でConcert For New York Cityを企画。McCartneyはテロ犠牲者の資金集めをするために、11月12日(月)にNYに戻ってきたところだった。

「この前の衝突で犠牲になった人々のために資金を集めようと思って来たら、今回もまた恐ろしいことが起きていたというのは、ぞっとするし、悲惨な皮肉だ」
「アメリカを後ろから支えなければならない。アメリカを助けなければ……。それで“Freedom”を書いたんだ。だから進み続けている。僕は止まらないよ」

“Freedom”はConcert For New York Cityで初披露された曲で、McCartneyがテロ事件と、現場のGround Zeroで命を捧げたNY市の消防士や警察官による勇姿に反応して書いたもの。

この曲は急遽レコーディングされ、11月13日発売のニューアルバム『Driving Rain』に追加された。同曲はまた、“From A Lover To A Friend”のB面にもなっている。この曲の収益金は9月11日の攻撃で死亡したNYの消防士の家族らに贈られる。

Bruce Simon, New York LAUNCH.com
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