トゥパック・シャクールの殺害にノトーリアス B.I.G.が関与?

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Tupac Shakurが'96年9月、ラスベガスで走行中の車から銃撃され殺害されてから6年、事件は未解決のままだが、Los Angeles Times紙の記者Chuck Philipsがこのほど発表した報告によれば、Shakurはギャング団のCripsのメンバーによって殺害されたという。そしてこのギャング一味は、凶器を提供したとみられる故Notorious B.I.G.にShakurを殺害した謝礼金の支払いを要求していたらしい。

Philipsによると、ShakurとSuge Knight、さらに彼らの取り巻きたちは'96年9月7日の夕方、Mike TysonとBruce Seldonのヘヴィ級タイトルマッチの試合が行なわれたすぐ後にMGM Grand HotelのロビーでSouthside CripのメンバーであるOrlando "Baby Lane" Andersonを続けざまに殴り倒した。Andersonが襲われたのは、Death Row Recordsの従業員がCripsに襲撃され、社員バッジを奪われたことに対する報復とみられている。9月7日の襲撃事件では、後に現場のビデオ映像が証拠となり、保護観察期間の規定を破って争いに参加したKnightが刑務所に送られている。

この乱闘騒ぎの後、Andersonは裁判所への申し立てを拒否し、すぐにCripsの他のメンバーらと合ってShakurの殺害を決めた。Philipsは次のように話している。

「そのとき出席していたメンバーの話では、一味はClub 662のパフォーマンスのあとに、Shakurを銃撃することを決めた。計画は、武装したCripsの車2台をクラブの外に駐車し、そこで待機するというものだった……。CripsにとってAndersonの襲撃事件は耐え難い屈辱であり、早急に致命的な報復をする必要があった。さらにCripsは、殺害のときにちょっとした小金をつかもうと考え、Shakurの最大の敵に殺しの報酬を持ちかけたということだ」

Philipsによれば、CripsはMGMホテルのペントハウスのスウィートルームでNotorious B.I.G.(Christopher Wallace)と会ったという。「ギャング団の使いがShakurの殺害計画を立てていることを説明し、遂行に際しては100万ドルの支払いを望んでいると伝えた。Wallaceはそれに同意し、ひとつの条件を出したとある証人は言っている。彼は装填された40口径のGlock製ピストルを出して目の前にあるテーブルの上に置いた」Wallaceはその銃でShakurを殺してほしいと言い、Shakurの死後1週間してから100万ドルのうちの50万ドルを仲介人を通してCripsに渡した、とPhilipsは書いている。

Cripsは殺害を実行しにClub 662へ向かう途中、豪華な車数台を含むShakurの護衛に出くわした。信号が赤になったとき、4人の黒人男性を乗せた白のキャデラックが護衛を引き連れたShakurとKnightのわきへ寄ると、数発の銃弾が発射された。Shakurは4発を浴び、それから数日後の'96年9月13日に死亡した。

Notorious B.I.G.の家族と残されたものたちは、この記事に対して次のような声明を発表している。「本日のLos Angeles Times紙に“Who Killed Tupac Shakur(Tupac Shakur殺害の犯人は?)”と題して掲載された記事と他のメディアから出ている関連報道は、まったくのでたらめで、希に見る無責任なジャーナリズムの最も極端な例だ。L.A. Times紙の記事は記録による事実を取り出し、それらを不明瞭で非論理的な見方に照らし合わせている。これは正当な捜査の結果から生じたものではなく、むしろ、よけいな混乱と世間的な騒ぎを生んでいるだけだ……。Christopher(Notorious B.I.G.)WallaceはTupac Shakurの殺害と何の関係もない。彼は事件当日、ラスベガスにはいなかった。また、殺害を手配して50万ドルの報奨金を払ったり、Orlando Andersonに殺害のための銃を渡したという事実もない。記事はすべて嘘である」

声明は続いて次のように述べている。「Notorious B.I.G.の関係者は虚偽の報道と不当な非難でLos Angeles Times紙を訴える考えだ。これは未解決の殺人事件における被害者への名誉毀損である。はっきりさせておくが、Christopher WallaceはTupac Shakurが殺害された夜、ニュージャージーの自宅にいた。そのとき一緒にいた友人らが彼の所在を証言してくれるだろう。彼自身は自分で弁護できないのだから。ロサンゼルス警察はChristopherの殺害に関する捜査で怠慢が目立つ。結果として、私たちは、この殺人事件の捜査で怠慢があったとし、ロサンゼルス警察を相手取り、訴訟を起こした……。この虚偽の新聞記事は私たち家族だけでなく、Tupac Shakurの家族をも侮辱するものだ。今後もこのような記事が書かれるようであれば、亡くなった2人は安らかに眠ることができないだろう」

Yves Erwin Salomon, New York (C)LAUNCH.com
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