【音楽ギョーカイ片隅コラム】Vo.102「子どもの病気 〜ノロウイルス感染症〜」

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仕事を持つ母としての最大の悩みは、子どもの病気。自身の体調ならばある程度の無理を強いることができますが、子どもが病気にかかってしまった時には子どもの看病も仕事も同時に引き受けて対応しなければなりません。
筆者の場合はパラレルワーカーのため、仕事の内容によって臨機応変の可動域の幅が異なります。たとえば、こうした執筆などのほぼ自己完結型モノの仕事であれば子どもの世話をしながら在宅で対応できるものもありますが、打ち合わせや取材、通訳仕事では完全にアウトです。保育園は体調不良の子どもは当然預かってはくれませんから、そういった替わりの利かない類いの仕事をお引き受けする際には、もしもの時のための病理保育園の利用や家族や近しい友人の力を借りる段取りを必ずつけてからお引き受けし、穴を空けないように仕事に臨んでいます。働きながら育児をしている人は皆、夫婦、親、親戚、友人、地域や行政のネットワークに頼り、駆使して切り盛りされていることでしょう。なぜそんな話なのかと言いますと、数日前に我が家の3歳児が、人生で2度目のノロウイルスに罹ったことがきっかけです。

ノロウイルスという名前は多くの人が知る昨今ではありますが、実際に感染したことはないというラッキーな人もまた多いウイルスです。我が家では2度目の感染ということもあって、落ち着いて対処できました。敵を知る余裕も生まれ、国立感染症研究所ホームページを覗いてみると以下のような解説が掲載されていました。

—「ノロウイルス感染症とは」
ノロウイルス(Norovirus)は、電子顕微鏡で観察される形態学的分類でSRSV(小型球形ウイルス)、あるいはノーウォーク様ウイルス“Norwalk-likeviruses”という属名で呼ばれてきたウイルスである。2002年の夏、国際ウイルス命名委員会によってノロウイルスという正式名称が決定され、世界で統一されて用いられるようになった。
ノロウイルスはヒトに対して嘔吐、下痢などの急性胃腸炎症状を起こすが、その多くは数日の経過で自然に回復する。季節的には秋口から春先に発症者が多くなる冬型の胃腸炎、食中毒の原因ウイルスとして知られている。ヒトへの感染経路は、主に経口感染(食品、糞口)である。感染者の糞便・吐物およびこれらに直接または間接的に汚染された物品類、そして食中毒としての食品類(汚染されたカキあるいはその他の二枚貝類の生、あるいは加熱不十分な調理での喫食、感染者によって汚染された食品の喫食、その他)が感染源の代表的なものとしてあげられる。ヒトからヒトへの感染として、ノロウイルスが飛沫感染、あるいは比較的狭い空間などでの空気感染によって感染拡大したとの報告もある。この場合の空気感染とは、結核、麻疹、肺ペストのような広範な空気感染(飛沫核感染)ではないところから、埃とともに周辺に散らばるような塵埃感染という語の方が正確ではないかと考えている。—


息子の場合は、夜中2時過ぎに突然嘔吐し始めて号泣し、汚物まみれの息子と自分も丸ごと着替えてシーツも取り替え、落ち着くかと思いきや、またすぐに嘔吐して号泣という魔のサイクルを3回繰り返しました。そして替えのシーツも尽きた頃に朝陽を迎え、保育園への休みの電話を入れてから洗濯機をガンガン回すこと5回。午後になると、今度は下痢が止まらなくなった息子は大粒の涙をこぼしながらトイレに籠城する始末。小さなおしりをプリッと突き出して苦しむ姿を見守るしかなく、病気とは本当に嫌なものだと痛感するしかありませんでした。

その後、息子は順調に回復して、5日後には完治。息子がノロウイルスに感染した原因は分かりませんが、とにかく重症にならなくて良かったと胸をなで下ろしたのも束の間、今度は筆者が、鮮やかにバトンをパスされたかのように息子の症状を完コピしながら苦しむという感染発症をしたのでした。
息子の吐瀉物などを片付け、同じ空気を吸い、常に近くにいる状態で感染しない方が難しい話なわけで。ノロウイルス特有の突如こみ上げてくる吐き気と倦怠感はインフルエンザの辛さともまた異なりますよね。本当に突然なので恐怖すら感じましたし、完全に食欲がなくなったのは悪阻ぶりでした。

今回のことは休暇中に起きたため、仕事への影響はほぼなく済んだことが救いでしたが、どれほど箱入りにしたとしても病気や事故は起こるもの。仕事を持つ親であれば、育児も仕事も“待ったなし”ですから、予期せぬ事態への備え/対処法を用意しておく必要性やクライシスマネジメントについて改めて考えさせられるに至ったゴールデンウィークとなりました。

文=早乙女‘dorami’ゆうこ
出典=国立感染症研究所ホームページ
https://www.niid.go.jp/niid/ja/

◆早乙女“ドラミ”ゆうこの【音楽ギョーカイ片隅コラム】
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