いい音爆音アワー vol.92 「ナイス♪キメ特集」

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爆音アワー
いい音爆音アワー vol.92 「ナイス♪キメ特集」
2018年7月25日(水)@風知空知
“キメ”とはなんぞや?音楽制作の現場ではよく使われます。私なりに定義をしてみますと……、

①イントロや間奏とは別に、アレンジ上目立つパート。
②他のパートとは違う、あるリズムのパターンをみんなで合わせてプレイすることが多い。
③それがなくても曲としては成立する。

てな感じ。
ちなみに”決めごと”の”キメ”が語源なんで、日本でしか使わない用語ですが、海外、たとえば英語圏でこれに相当する言葉がどうもなさそうなんですよね。だけど、ここでご紹介するように洋楽にももちろん、たくさん”キメ”が使われています。いい”キメ”があります(^^)。制作現場で困らないのかな?


福岡智彦 (いい音研究所)

セットリスト

  • Aretha Franklin「(Sweet Sweet Baby) Since You've Been Gone」
    プロデューサー、ジェリー・ウェクスラーによる実にクール・ソウルなキメ。
  • The Temptations「Ball Of Confusion (That's What the World Is Today)」
    メンバーよりもプロデューサーのノーマン・ホイットフィールドがやりたかった世界。
  • James Brown「I Got the Feelin'」
    この曲を歌って踊って、ジャクソン5はモータウンのオーディションに受かった。
  • The Stylistics「Can't Give You Anything (But My Love)(愛がすべて)」
    世界に大ディスコブームをもたらした重要なキメのひとつ。
  • The Band「The Weight」
    「なくても成立するのがキメ」と書きましたが、このキメはこの曲の顔だな。
  • Brinsley Schwarz「The Slow One」
    ニック・ロウが在籍した元祖パブロック・バンドだけど、この曲はザ・バンドっぽい。
  • Johnny Winter「Rock and Roll, Hoochie Koo」
    キメとリフ、考え抜かれたスキのないアレンジ。
  • Vanilla Fudge「You Keep Me Hangin' On」
    モールス信号をヒントにラモント・ドジャーが考えたキメ。
  • David Bowie「Starman」
    この曲も”モールス”キメ。あとグレン・キャンベルの「ウィチタ・ラインマン」も。
  • Badger「On the Way Home」
    これぞ”プログレ”キメ。スタジオ盤も出してほしかった。
  • Swing Out Sister「Am I the Same Girl」
    オリジナルはインスト。それが最も売れたのは、キメがいいから?
  • いしだあゆみ&ティン・パン・アレイ・ファミリー「真夜中のアマン」
    細野晴臣と萩田光雄の共同編曲!どんな様子だったのか見てみたい。
  • 槇原敬之「どんなときも。」
    キメによって歌に勢いが出ている。キメのお手本♪
  • 大滝詠一「白い港」
    これでもかと、もうひと押しするキメが楽しい。
  • Bryan Ferry「Limbo」
    オシャレでソツなく見えて実は味わい深いキメ。この人らしい。
  • Steely Dan「The Caves Of Altamira(アルタミラの洞窟の警告)」
    シンコペーションの連続がしつこい(^^)、癖になるキメ。
  • Boz Scaggs「What Can I Say(何て言えばいいんだろう)」
    今回最も単純で愛すべきキメ。
                        
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