【連載】フラチナリズムの労働to武道館vol.45「そんだけやって〇〇〇やったらそれはもうエンタメやしおもろい」

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宮崎でじゃんけんするっていう仕事しました。マルチバンドマンの最果てまで来てます。


労働to武道館フラチナリズムの労働to武道館
~売れてないバンド界イチ売れてるバンドが武道館を目指す話~


師走の決め台詞
Hi!! My name is Naofumi Mori. I’m twenty seven years old.
(どうも!モリナオフミです。27歳です)
まずは英語で強めの詐欺を働いたところで皆さんこんにちは!フラチナリズムのモリナオフミです。

さて、2020年も残すところあと一か月となりましたが、今年も言っときますか?一応。体裁。
『今年もあっという間やったねぇ』
うんうん。いいね。やっぱりこれを言って初めて師走の仲間入りができるってなもんだ。形式美よ。

特に今年は新型コロナの影響で何も出来なかった分、早く感じた人もいれば、逆にゆっくりに感じた人もいることでしょう。
僕はまぎれもなく前者です。何も出来なかったからこそ、何かやろうとした結果。確実に自粛前より忙しくなっているという変な事実が生まれちゃっている感じになっております。
そうなったらそうなったで『どうするのか』という所に脳みそと労力を費やした方が生産性高いので、その辺はすごくドライに判断してどんどん進めていっちゃいます。だからよく『人の心を失いしもの』と勘違いされることがありますが、そういうわけでもないです。しっかり人間なので悲しんだり、寂しがったり、傷ついたりします。

こと音楽においては感情的でいいとは思いますが、音楽ビジネスについてはドライでないといけないと考えているので、その辺はうまく使い分けながら、うまく切り替えながらやらせてもろてます。
今出来ることを全力でやっていく。多少テンポが早いように見えてもそれはそれ。これはこれ。ってな使い分けをうまく出来ているバンドのように思います。なので今年に関しては自らで早く感じるようにした。っていうのが一番近い表現かもしれませんね。

話は変わりますが、僕はよく語尾に『もろて』をつけます。それ片付けといてもろて。あとやっといてもろて。みたいな感じで関西訛りで語尾に『もろて』をよくつけるのですが、先日2020年ギャル流行語の5位にこの『もろて』がランクインしているという情報を仕入れました。
どうやら2020年楽しく忙しく生活させてもらっているうちに、僕はギャルになってしまっていたようです。自分ではおじさんのつもりで生きておりましたが、内部からにじみ出てきているギャルが隠しきれなくなってしまっていたようです。今後このコラムはギャルが書いてると思って見ていただけたら非常にありがたいです。
それじゃ令和2年11月度の業績報告行きますぱおん。


オンラインアクティビティ大好評
10月7日に4枚目のフルアルバム『4431』をリリースをさせて頂きまして、そのアルバムを販売するのに試行錯誤して、前回のアルバムでも実施した、『こんな時期だから』ならではの企画を11月は実施させて頂きました。それがこちら!


フラチナリズムのZOOM(で)inエブリディ!!
生でのライブや、インストアライブが出来ない昨今の事情を逆手に取った『オンラインアクティビティ』です。
内容はこちら!




行き過ぎたファンサービスがテーマです。ざっくり言うと特典商法なのですが、やり過ぎてやり過ぎてやり過ぎるとそれはエンターテイメントに早変わりします。
基本的にただのお金稼ぎになってしまっては心象も良くなく、ビジネスし辛くなってしまいます。
現状経済的に不安なのは、何もミュージシャンだけではないのです。ほとんど皆不安です。
なので、どちらかというとこれで利益を大きく狙うというよりは、行き過ぎたファンサービスは面白いを目指して今回の4431プロジェクトは動かしました。

結果だけ言います。はっきりと言います。売り上げは前回の2倍です。
前回もやり過ぎたサービスを展開しましたが、今回はそれをさらに加速させて更に行き過ぎました。
でも結果的には売り上げは倍増しているのでビジネス的にもオッケー、かつファンの方々にもすごく喜んでもらえて、全体的に好評でした。
生で出来ないことが増えたなら、それと同時にオンラインで出来ることが増え、そしてオンラインを嫌っていた人たちも目を向けるようになってきているので、こういう売り方は割と理にかなっているのではないかな?と僕は思います。

アイドルでも無いんだから特典で音源を売るなよ!と言いたい方もいらっしゃるかもしれませんが(アイドルを悪く言ってるわけじゃないよ。むしろリスペクトなのよ。)僕らみたいな中小バンドマンが食っていくためには、より多くの方に音源を届けるためにはすごく必要とされる手段だと思います。しかし重要なのは、それをエンタメとして昇華することが出来るかどうか?だと思います。
プロジェクト事態を金儲け目線ではなく、エンタメであるという目線で見てもらえるようにするのは、これは正直そのアーティストのキャラクター次第かと思います。
そういう意味では僕たちは向いているのかもしれません。


それでいて・・・
ってなわけで11月は『4431』を販売するために上記の様なキャンペーンを行ってきました。
プレミアムボックスの販売もさせて頂きました。これは前回から売り上げ30%ダウンでした。そしてオンラインアクティビティは売り上げ倍増で、CDの売れ枚数的には前回とほぼほぼ同じでした。
前回はこれで余裕の黒字だったんです。ちょっと一回11月のスケジュール見てください。


毎日オンラインアクティビティやオンラインライブ。とにかく11月は毎日12時間程30日みっちりと活動させて頂きました。こんな時代にこんだけやらせてもらえるということは非常にありがたいことです。感謝しかありません。

はい。そうなんです。それでいて。今回の4431プロジェクトは
赤字ですw
もう一度言わせてくださいね。
赤字なんです!!

ねぇ。不思議でしょう?
決算書を見て僕はまず笑いました。ここまでやって赤字やったらそれはもう『面白い』なんです。
立派なエンターテイメントなのです。
会社からしたらこんなことを元気ハツラツ言われたら、会社としてどうなん?wと思われるかもしれませんが、僕はこれは胸を張って『正解だ!』と言える自信があります。赤字と言っても多少なのでいいんですが、この事実が面白いんです。

理由はもう簡単に割り出すことが出来ました。皆さんも先月のコラムを読んだらわかるはずです。
https://www.barks.jp/news/?id=1000191909

わかりました?もうみなまでは言いません。クイズにさせて頂きます。
皆さん考えてみてください。


まとめ

ビジネス的に見れば失敗に見て取れることの中にも、エンタメ的に見れば成功と言えるものが隠れているから、音楽ビジネスってやめられないんですねw
というわけで11月は非常に楽しく、そして激動の一か月となりました。数字の結果は赤字だとしても、このエンタメを見た人の心の中には、もうすでに未来の黒字の種が宿っているということに、何とかしといてもろて。
では、今月はこのへんで。12月も皆さん忙しいとは思いますが、今年も残すところあとわずかなので、各々頑張ってもろて。俺が一番頑張ってもろて。

フラチナリズム モリナオフミ

New Album『4431』

2020年10月7日(水)発売
[収録曲]
01.ONE
02.World End Serenade
03.DAMARE
04.Caffeine
05.インク
06.Lady Rum
07.ほんますんまへん
08.ファイト4〜5発
09.AIM
10.君だけの笑顔をもう一度
11.幽霊

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