Phil Collins、Earth, Wind & Fireのメンバーと印税について争う

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オスカーを手にしたシンガーソングライターのPhil Collinsは、アカデミー賞受賞の余韻に浸ることもなく、それどころか、ロンドンの裁判所で議論を申し立てることになる。Collinsは、ミュージシャンのLouis SatterfieldとRahmlee Michael Davisが、印税を39万ドルずつ余分に受け取っていた、と裁判所が宣言するよう求めている。Collinsは'90年に行った『Serious』ツアーで、バックバンドの一員としてEarth, Wind & Fireのホーンプレーヤーたちを起用した。報道によれば、SatterfieldとDavisは、自分たちが交わした契約は、そのツアー中に録音されたライヴアルバムから得られる印税の0.5%を受け取れる、というものだったと主張している。 Collinsの弁護士Robert Howeは、契約の解釈が誤っていたために、この2人は自分たちの演奏が収録されていない部分の印税まで受け取っていた、と主張した。Collinsは、全15曲のアルバムの中で、この2人の演奏が収録されているのは5曲だけで、彼らが受け取るべき金額は自分の演奏が収録されている曲に限られるべきだ、と申し立てている。SatterfieldとDavisは、6年間印税の支払を受けた後、Collinsの会計士によって支払いを停止されたと伝えられている。

 SatterfieldとDavisは、Phoenix Hornsのオリジナルメンバーであると同時に、Earth, Wind & Fireで成功を収めたメンバーでもあり、Collinsが『Face Value』や『..But Seriously』など、ソロの初めの頃に成功を収めたアルバムを作り出すのに一役買った。SatterfieldとDavisの法的な代理人であるSociety of Black Lawyersは、Collinsが勝訴したら、「才能に恵まれたこのアフリカンアメリカンたちは、一気に窮乏状態となり、Collinsの“発育期間”に行った労働から利益を上げる見込みが、まったくなくなってしまう」という声明を発表した。

 これに対してHoweは、「原告は被告のどちらに対しても、受け取った金の返還を求めているわけではない」と明言した。Collinsは、これまでに支払った金はミスによるものだった、という宣言を求めているのだ。
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