マドンナの新アルバム『Music』、米国発売

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9月19日、Madonnaの最新アルバム『Music』がWarner Bros.から発売された。'98年の『Ray Of Light』以来となるこのアルバムで、42歳になるポップスターMadonnaは、再び英国人プロデューサー、William Orbitと数曲組んでいる。また今回は、フランス人プロデューサー/リミキサーのMirwais(Ahmadzal)が、アルバム全10曲中の6曲を共作して大きな役割を果たしている。他のプロデューサー陣はMadonna本人を筆頭に、Guy Sigworth、Mark "Spike" Stent(BjorkCrowded Houseなど)、ドラムンベース/テクノの魔術師、Talvin Singh。

MirwaisはBBCのインタヴューで、Madonnaとの仕事はシュールで不思議な感じだったと答えている。
「ほんと変わってる。すごく不思議なんだ。でも、イイ感じなんだよね」と彼は言う。「ちゃんとしてるんだ。彼女は速く仕事を進めたがる人なんで、ものすごいスビードで作業しなきゃならないんだけど、それは尊重するよ。僕自身は、ゆっくりと時間をかけて仕事したいほうだけど、他の人と一緒にやるときは速いのもいいからね。僕等、同じエネルギーを発生するんだ。それで、初めは2曲だけやるはずだったのが、結局6曲になった。たぶん、彼女は僕ともっと色々やってみたいと思ったんだろうし、僕のほうも同じだったからね。すごく楽しかったよ」

『Music』の収録曲は、アルバムからの初シングルとなったタイトル曲“Music”の他に、“Impressive Instant”“Runaway Lover”“I Deserve It”“Amazing”“Nobody's Perfect”“Don't Tell Me”“What It Feels Like For A Girl”“Paradise (Not For Me)”“Gone”。

今年初頭には、Rupert Everettと共に映画『The Next Best Thing/2番目に大切なこと』に出演していたMadonnaだが、LAUNCHの最近のインタヴューで、映画と音楽の違いについて説明してくれた。
「私の歌と観客の間に入るものは何もないの」と彼女は言う。
「つまり、ライヴの場合はね。レコーディングに関しては、私の中のイメージを表現してるんで、私が監督みたいなもの。映画の場合、それは映画監督の表現方法なの。だから、(私にとって)もっと共同作業っていう感じね。私がどんなふうに演じても、最後にどういう形に仕上がるのか、どう編集されるのかは、分からないのよ。創造性という部分では、もっと受身の作業ね。だからといって、嫌なわけじゃないのよ。ただ単純に違うものってこと。つまり、シンガーとしては私は自分を演じているけれど、映画では、誰か他の人間を演じてて、一つの映画の中の1人なの」

今年はMadonnaにとって実に忙しい年だ。映画出演以外に、8月11日に男の子を出産し、Rocco Ritchieと名付けた。Roccoは、英国人映画監督、Guy Ritcheとの間にできた初めての子供である。また11月初旬からは、『Music』のプロモーションのために数多くのテレビ出演をこなす予定である。

Madonnaは、現代の若いポップスターからも非常に尊敬されている。LAUNCHではChristina Aguileraにインタヴューした際、誰でもいいから有名人を大統領候補に推薦できるとしたら誰を選ぶかと聞いてみた。
「うーん……、難しいわ。たぶんMadonnaかな。すごくハッキリとした意見を持ってるし、それをちゃんと口に出して、公言することを恐れていないしね。彼女が言うことは好きだし、今の彼女の在り方とかも好きだわ、1人の人間としてのね。彼女の勇気、創造力、精神は素敵だと思う」

記:Jason Gelman、ニューヨーク
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