オーディオスレイヴのトム・モレロとシステム・オブ・ア・ダウンのサージがホームレス規制法に反対

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System Of A DownのヴォーカリストSerj TankianとAudioslaveのギタリストTom Morelloが1月3日(金)、ホームレスの人々に食事を与えることを違法とするカリフォルニア州サンタモニカの新条例に抗議し、デモ行進に参加した。

TankianとMorelloの2人はプラカードを高く掲げて、ホームレスを含む数十人の抗議者たちとデモを行ない、“charity is not a crime(チャリティは犯罪ではない)”と声高に訴えた。元Rage Against The MachineのメンバーMorelloは長く社会活動に携わっており、その姿勢について次のように話してくれた。

「今日はAxis of Justice(正義の枢軸)の代表として、今回の法律に抗議し、ホームレスに食事を提供するためにここへ来たんだ。俺たちはこのバカげた法律がなくなるまで、サンタモニカのホームレスに食事を支給し続けるつもりだ」

政治的スタンスを示していることでも知られるSystem Of A DownのTankianも、こうした法律を考えているのはオーシャンサイドの同市だけではないと語っている。

Morelloは続けて次のように話した。「聞けば、いろいろな都市がこの法律をモデルにしているらしい。そこで今回の抗議が成功してホームレスに食事を提供できれば、ミクロからマクロへの拡大という意味で、これはかなり重要な意味を持つことになる。他の都市に同じような法律を施行させないためにね」

National Lawyers Guild(全米弁護士組合)もまた抗議に参加し、サンタモニカのホームレスに無料で食事を提供しているチャリティ、宗教、その他の団体に代わって、1月3日(金)に連邦訴訟を起こした。訴訟ではこの条例の撤廃を求めている。同条例は野外での食事プログラムと公共の歩道での食料配給を禁じ、配給にあたっては飲食店の規定と同様の許可および衛生ガイドラインを要求している。

弁護士組合は「古くから慣習となっている食事の配給……ほとんど世界中の宗教、人道団体の主な活動となっている慣習」を違法とするサンタモニカ市議会を告発している。

抗議者たちはさらに、この条例は進歩的な寛大さで知られる、一般には裕福な人々の住む町からホームレスを追放しようとする試みだと主張。集会と記者会見の終わりにはサンドイッチや缶詰、“war is for suckers”の文字の入ったキャンディがホームレスと参加者らに振る舞われ、同条例を糾弾した。この集会で暴力行為による逮捕者は出なかった。

Axis Of Justiceは社会改革を提唱し、不正と悪事への意識を高めるために市町村、地域、世界各地で活動している団体。ホームページアドレスはaxisofjustice.org。

Darryl Morden, Los Angeles (C)LAUNCH.com
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