【突撃取材】フラチナリズムが八王子市民に愛される理由とは?

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東京・八王子を拠点に活動する4人組バンド、フラチナリズムが5月17日に2ndフルアルバムをリリースした。本作にはオリジナル曲とカバー曲が約半々の全11曲収録されることからタイトルに“ハーフ”というワードが使用されているのだが、なにやら、このタイトルに掛けたヒット祈願キャンペーンが八王子市内で開催されているという。

内容は、参加店舗で「ハーフ&ハーフ2」と合言葉を言うと、それぞれの店舗オリジナルの“ハーフサービス”が受けられるというもので、発起人は八王子フラチナ族(ファンクラブ)の隊長・馬場眞由美さん。メンバーや事務所からの依頼ではなく、ファンが主体となって行なっているというのだから驚きである。

モリナオフミ(Vo)、田村優太(G)、タケウチカズヒロ(B)、都築聡二(Dr)の出身地はそれぞれ高知県、東京都(台東区)、愛媛県、神奈川県(高知県育ち)と全員が八王子市以外。それにもかかわらず、2016年に八王子観光PR特使に就任、さらには街ぐるみのキャンペーンまで展開されるとは一体どういうことなのか。彼らが愛される理由を探りに、八王子へと向かった。



今回の取材では3店舗を訪問。1店舗目に八王子エルシィ内の中国料理 龍皇[ロンファン]へお邪魔した。八王子エルシィの営業支配人・西川厚志さんから豪華個室に案内され若干そわそわし始めるメンバー。ディナーショーなどの営業で八王子エルシィの宴会場を利用しているそうだが、こちらのお店で食事をするのは初めてだという。料理を待つ間、回転テーブルを無駄にまわしている姿を見れば、緊張しているのは一目瞭然である。


提供されるサービスメニューは「蟹レタスチャーハン&フカヒレつゆそばのハーフセット(1,512円・税込)」。モリがメニューを読み上げると「フカヒレが出んの…!?」と普段はクールな田村もテンションが上がってきたようだ。食事が到着すると「すごい!」「フカヒレきた!」「ハーフでこんなにボリュームたっぷりなの!?」「こんないい仕事あるんだな……」と大興奮の4人。

まずはタケウチによる「蟹レタスチャーハン」の食リポ動画を紹介しよう。いい笑顔です。



「どこにフカヒレいるの〜?」と言う都築に「その緑のやつ(付け合せの野菜)だよ」とタケウチ。「あ、この緑のがフカヒレか!」と天然っぷりが炸裂し「そんなわけねーだろ」と3人から総ツッコミが入る。そんな都築は「塩気が好き、バランスがすごい」「麺がすごい」とお気に召したようでニコニコしながらフカヒレつゆそばを口に運ぶ。また、モリは「蟹めっちゃでかいやん」「これおかずに白メシいけるね」と蟹レタスチャーハンにも舌鼓。4人は見事な食べっぷりを見せ、あっという間に完食となった。



さて、ここで本来の目的へ。営業支配人・西川さんにお話を訊いた。

  ◆  ◆  ◆

──フラチナリズムさんとの出会いを教えてください。

西川さん:2年くらい前に、ここのビアガーデンのイベントに出演してくださったのが一番最初ですね。その時に初めてライブを拝見しました。

──どんな印象を受けましたか?

西川さん:率直に言うとおもしろいバンドだなって。ライブを観ていたお客様の声も訊いたんですけど「おもしろい」って仰ってましたし、なかには「またビアガーデンに来ます」って言って、リピーターになってくださった方もいらっしゃいました。それからフラチナリズムさんはディナーショーの会場として2015年、2016年と使ってくださってます。

──一番好きな曲はどれですか?

西川さん:「KAN&PAI」です。あと、盛り上がる曲はもちろんですけど、バラードもすごくいいんですよね。

──フラチナリズムさんは街の方に愛されているなと感じるのですが、その理由はなぜだと思いますか?

西川さん:人柄だと思います。

タケウチ:僕たちの前ではね、変なこと言えないですからね(笑)。

西川さん:個性があって明るい方々だなと思いますよ。……嫌なところはメールで送りましょうか?

一同:(笑)

──じゃあそのへんはこっそり(笑)。ありがとうございました。

西川さん:一階にフラチナリズムさんのコーナーがあるので、そちらも見ていってくださいね。

  ◆  ◆  ◆

照れ隠しのためかメンバーは茶化していたけれど、西川さんが一瞬もためらわずに言った“人柄”という答えは本当にお世辞なのだろうか。嘘を言っているようには見えなかったが……。


インタビューを終え、店舗の前で記念撮影。建物内一階の正面入口に設置されているフラチナリズムコーナーへ移動すると、2016年11月に行なわれた東京・中野サンプラザホールワンマンでステージ上に飾られていた提灯や、ライブ・イベント出演情報、テレビ番組で取り上げられた際の画面を撮影した写真など、想像を遥かに超える展示品の数々が迎えてくれた。愛されてるなあ。自由にコメントを書くことができるノートも置かれていて、モリとタケウチがメッセージを残してきたのでぜひチェックしてほしい。

ちなみに、西川さんから“フラチナリズムの嫌なところ”を挙げたメールはまだ届いていない。


◆突撃取材(2)へ
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