15年目のFarm Aid開催。ウィリー・ネルソン、ジョン・メレンキャンプ、ニール・ヤング等出演

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9月17日(日)、晴天の空の下、Willie NelsonJohn MellencampNeil Youngの主催する15回目のFarm Aidが開催され、様々なジャンルのミュージシャン達がヴァージニア州のNissan Pavilionに集まった。この日、米国の農民達を称え、素晴らしい音楽を聴くために1万2千人以上の観客が会場を訪れた。

この日の動員数は、昨年のFarm Aidに比べて少なかった。9月18日現在、公式な動員数は発表されていないが、イベント関係者によれば、収容人数2万5千人の会場は半分ほどしか埋まっておらず、芝生エリアのスペースは大きく空いていたという。

イベント当日の朝の会見で、Nelsonは取材関係者と共演者達に感謝の言葉を並べた。
「まず初めに、(米)国内の農民を支持するために集まってくれた皆さんにお礼を述べたいと思います。本当に感謝しています。毎年参加してくれてる人、今年初めて参加してくれる人、本当にありがとう」

Youngは農民の問題が一向に改善されず、Farm Aidが続いている事実を嘆いた。
「このイベントを始めてから15年もたちました。これは祝賀イベントではないにもかかわらずです」とYoungは言う。
「(15年たった)現在もここに立っているということは、私たちが望んでいたことではありません。しかし、状況はますます悪化しています」

この記者会見には、すべての大統領候補者が招待されていた。2大政党外の候補者であるラルフ・ネーダー氏、パット・ブキャナン氏とアル・ゴア副大統領の代理人の3名は出席したが、ジョージ・ブッシュテキサス州知事は欠席した。農民達は、多くの仲間が仕事を追われる原因となった“不公平で道徳に反する規則”による苦難を、壇上に上がった3名に向かい直接訴えた。

今年のFarm Aidには、米国で生産される穀物の種類のごとく、多種多様のアーティストが集まった。カントリーファンはCris De Croce、Cowboy's Nightmare、Pat Green、Sawyer Brown、Travis Tritt、Alan Jackson、そしてもちろんWillie Nelsonのステージを楽しんだ。ロック、ポップ好きのためには、Neil Young、John Mellencampに加え、Arlo Guthrie、North Mississippi Allstars、Crosby, Stills, Nash & Young、Barenaked Ladiesが出演。そして、もう少しのどかなものが好みの人にはなんと、ポルカのスター、Jimmy Stuur & His Orchestraまで出演していた。他には、15歳のブルースシンガー/ギタリスト、Shannon Curfman、そしてブラジルのシンガー/ギタリスト、Badi Assadが元David Lee Rothのバンドのベーシスト、Billy Sheehanをバックに従え、観客を楽しませていた。

また、この日のカントリーのステージは、Sawyer Brownによる“Six Days On The Road”、Alan Jacksonの“Livin' On Love”“Chattahoochie”“Little Man”(本人によって労働者に捧げられた)、Travis Trittの“Ten Feet Tall And Bulletproof”“Pride In Country”“Here's A Quarter - Call Someone Who Cares”と、まるでベストヒット・コンサートのようであった。

そして、目玉の一つはカナダのグループ、Barenaked Ladiesである。ステージに現れると同時に観客は大喜びで、“One Week”“Pinch Me”等のヒット曲を楽しんだ。また、“If I Had A Million Dollars”では、シンガーのSteven Pageが、添加物なしの国内産ソーセージを食べて“口もオシリも大喜び”と歌った。最後は、Eminemやラッパー、Biz Markie、Britney SpearsCeline DionFatboy SlimCher等の曲を交えたポップメドレーで締めくくった。
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