ザ・フーのジョン・エントウィッスル、アートワークでも才能を発揮

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The WhoのJohn Entwistleはバンドとソロ・プロジェクトの音楽作品のほかに、さまざまなアートワークも残した。そのほとんどは、ロックからインスピレーションを受けたものだ。Entwistlはスケッチの才能を発揮しており、最も有名なところではバンド仲間の似顔絵を描いたWhoのアルバム『The Who By Numbers』('75年)のカヴァーがある。

Entwistleは6月27日(木)にラスヴェガスで死去する数日前、音楽の世界の中で、絵は彼にすばらしい安らぎを与えてくれるとLAUNCHに語っていた。「以前はよく絵を描くことでリラックスできた。今でもそうだと思う。それで、今度は音楽がアートから離れた安らぎになる。何か別のことをして、それがすごく売れたりすると、本当にしてよかったと思うよ。絵を描き終わると、満足感が得られるんだ。売りに出すくらい作品に興味を示してくれる人々がいるしね」

Entwistleは今年の夏に行なわれるWhoの北米ツアー中に、数カ所で作品を展示する予定だった。その作品の中には彼の最新作で“Guitar Gods(ギターの神々)”というタイトルの限定版リトグラフがある。Entwistleはその作品について「(Jimi) Hendrixに始まり、次に(Jimmy) Page、そして(Eric) Claptonと続いて、最後はPete (Townshend)だ。今回、それらを1枚の紙にまとめたんだ」と話していた。

Entwistleは本人の承諾を得て、Townshendのイメージにちょっとだけ手を加えたという。「すごく見栄えよく描かれてるんだ」「実際には存在しないシャツを着せて、彼の姿を描き込んだ。これといった写真が見つからなかったんでね……。彼はよく絞り染めのボイラーシャツを着ていただろ? ロングスリーブで、フレアスリーブシャツのような感じのさ。あれは俺が彼のために特別に絞り染めで模様を入れてあげたんだよ」

Entwistleが死去したため、全米で彼のアート展示会が予定通り行ばわれるかどうかは現在のところ不明。

Gary Graff, Detroit (C)LAUNCH.com
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