Lisa Hannigan

アイルランドの女性シンガー・ソングライター。ダミアン・ライスの2002年のデビュー・アルバム『0』から、彼のパートナーとして活動を共にする。リサのふわりとした魅惑的な美声はダミアンの繊細な音楽に大きく貢献した。

2007年にソロ活動を開始し、2008年にデビュー・アルバム『シー・ソウ』をリリース。このアルバムがアイルランドでダブルプラチナの売り上げを記録し、代表的音楽誌「ホット・プレス」の2009年の読者投票で、最優秀デビュー・アルバム、最優秀アイリッシュ・アルバム、最優秀アイリッシュ・トラック、最優秀女性アーティストと4部門をさらう。そして2009年のチョイス・アウォーズとメテオ・アウォーズに最優秀アルバムなどでノミネート。さらに、英国の権威あるマーキュリー・プライズの最優秀アルバムにもノミネートされて、大きな話題を呼んだ。

その後もコンスタントにツアーをこなし、着実に知名度を上げている。2011年にジョー・ヘンリーをプロデューサーに迎えたセカンド・アルバム『パッセンジャー』を発表した。

チーフタンズの最新作『ヴォイス・オブ・エイジス』でも1曲歌っているが、2009年にそのチーフタンズと一緒にハービー・ハンコックの『イマジン・プロジェクト』に参加している。ジャズ界の大物ハンコックはリサの歌唱をこんなふうに大絶賛している。「彼女が選ぶ音やフレーズにはすごくたくさんのジャズがある。彼女は和音の9度や11度を歌っていたよ。つまりね、そういった中の幾つかは、マイルス(・デイヴィス)が選ぶだろう音のように聞こえるんだ」。