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ニュー・オーダーの'89年のアルバムからその名をとったと思しきこの女性2人組は、そのネーミングにたがわず、イギリスらしい憂いを秘めたチープなシンセ・ポップを聴かせてくれる。

ケイトとザンの2人の女性が出会ったのは'97年、ブリクストンにあるバタフライ・スタジオでのこと。ケイトは'80年代後半にドリーミーなポップ・バンド、フレイジャー・コーラスに在籍しており、その後はクリエイションからアンビエント・アルバムを発表したり、セッション・ミュージシャンとして活動していた。かねてから女性ヴォーカルによるユニットというアイデアを持っていた彼女が、ある日スタジオでバックコーラスを務めていたザンの歌を聴き、彼女を誘ったことからテクニークは、スタートする。

'99年にはバタフライ・スタジオのオーナーでもあるユース(元キリング・ジョーク、オーブのメンバーでプロデューサーとしても活躍)、ペット・ショップ・ボーイズ、ニュー・オーダーを手がけたスティーヴン・ヘイグらの協力のもと、アルバムを完成。当初、これをリリースするはずだったクリエイションの突然の閉鎖によって、発売が宙に浮くという事態に見舞われるが、'01年にはアラン・マッギーが新たに立ち上げたポップトーンズから『ポップ・フィロソフィ』として日の目をみることになった。

音楽エージェントの仕事に就くかたわら、さまざまなバンドに参加してきたというザンは、ミッション・コントロールというバンドでもリード・ヴォーカルを務めている。作曲とプログラミングを担当するケイトは、ポップトーンズのサブ・レーベル、インダブの主宰でもあり、私生活ではアラン・マッギーの奥方である。