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PVAは、2018年にエラとジョシュが一緒に「カントリー・フレンド・テクノ」と名付けたものを作り始めたことから始まった。彼らの最初のショーは、出会ってわずか2週間後に行われたイベントで披露された。このイベントでは、エラがキュレーションし、2階で絵画、彫刻、写真が展示され、1階でバンドのライブが行われた。彼女自身が、PVAをそのステージにメインとして出演させたのである。彼らの活動初期の曲のひとつ「Divine Intervention」は、エラが自分の夢を新しいバンド仲間に伝えたことから生まれた。

最初のステージを終えた後、ライブパフォーマンスに新たな一面をもたらすべく、ルイスが加入。こうして一層迫力を増したライブを重ねるに連れて、PVAはロンドンのライブ好きの人々の間で熱烈な評価を確立した。とりわけバンドがオンライン上にほとんど音楽をアップしていないことが大きかった。ライブをその目で見ることが彼らの音楽に触れる唯一の手段だったのだ。バンドはやがてサウスロンドンで盛り上がるインディーロック・シーンの中心的存在として、スクイッド、ブラック・ミディ、ブラック・カントリー・ニュー・ロードなどと共に注目を集め始める。さらにはSXSW、Pitchfork Music Festival、Green Man Festivalなどに出演するとともに、シェイム、ドライ・クリーニング、ゴート・ガールなどの全国ツアーにも帯同するようになった。しかし、初期の活動スタイルにおいてさえ、従来型のバンド編成の制約に縛られない彼らの存在感は際だっていた。彼らに対する需要の高まりは凄まじく、一晩でライブとDJが別々の会場でブッキングされるというようなケースも珍しくなかった。

バンドは2019年の末にダン・キャリーが立ち上げたレーベルSpeedy Wundergroundからデビューシングル「Divine Intervention」をリリースし、その1年後にはデビューEP『Toner』を、彼らと同じく旧来の価値観を打破しようとするヤング・ファーザーズやケイト・テンペストといったアーティストが所属するNinja Tuneからリリースした。このEPに収録されたムラ・マサによる「Talks」のリミックスは、2022年のグラミー賞で最優秀リミックスレコーディング賞にノミネートされた。