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ケネス・チャールズ・ブルーム三世は、アメリカのレコードプロデューサー、オーディオエンジニア、ソングライターでケニー・ビーツとして知られている。

ケネス・チャールズ・ブルーム三世はコネチカット州グリニッジで生まれ育った。9歳でギターを始めてから音楽を学び、11歳からドラムを、高校2年生から音楽制作を始めた。最初のギターはFender Stratocasterで、最初のアンプはFender Hot-Rod Deluxeであった。グリニッジ高校3年の時、全米音楽教育協会(NAFME)と全米教育委員会協会(NSBA)が主催する全米電子音楽コンテストに参加することができた。彼はコンテストで2位を獲得し、これが音楽制作を真剣に始める動機になった。

高校卒業後、ニューヨークに移り、2010年の夏からCinematic Music Groupでインターンを始めた。CMGでのインターンは、アーティストSmoke DZAのアルバム4枚でのコラボレーションに繋がった。また2010年には彼の音楽がLevi Maestroの目に留まり、Briskの広告キャンペーンでのコラボレーションに繋がった。ニューヨークで過ごした後、ボストンへ移りバークリー音楽大学でジャズギターと音楽ビジネスを学ぶ。

ケニーの制作スタイルは様々である。彼のデジタル・オーディオ・ワークステーション(DAW)はAbleton Liveで、ピアノ、ベースギター、エレクトリックギター、ドラムを演奏し、それが彼または仲間の楽器奏者の演奏であろうと、彼のインストゥルメンタルにはしばしば生楽器を実装している。

彼の作品の多くは、ヒップホップのトラップミュージックのサブジャンルに分類され、一般的にロールなどのわずかなバリエーションを持つ16/8分音符のハイハット、ハードヒットするキックドラム、スネア、ブーミング808ベースショットを使用している。また、より多様な楽器編成、テンポ、制作スタイルなども探求している。例えば、シンガーDominic Fikeの「Phone Numbers」のようなゆったりとしたインストゥルメンタル曲では、SNLのリードギタリストJared Scharffによるライブギターのサンプ]と、Ableton Liveでベースラインを演奏する本物のエレクトリックベースのVSTバージョンで、より音響的になっている。また、ラッパーのデンゼル・カリーとの共同プロジェクト『Unlocked』では、トラック中に散りばめられた多くのスポークンワードサンプルと、プロジェクト全体で見つかった無名の音楽サンプルの様々な創造的実装による、よりバラバラな感触を含む、より実験的なサウンドを提供している。彼の曲はしばしばプロデューサータグ「Whoa, Kenny!」で始まるが、これは元々ケニーの頻繁なコラボレーターであるアトランタのラッパーKEY!が言ったものである。

彼はしばしば、レコーディングやプロデュースをしているアーティストと直接会うことの重要性について語り、アイデアについてすぐにフィードバックを得ることがいかに貴重であるか、そして生み出される音楽と全体の創造性を高めることができるかを述べている。

2009年、バークリー音楽院に通っていたケニーは、DJのライアン・マークスと出会う。この2人は友人となり、2012年にEDMデュオのLoudpvckを結成。Marksは最終的に2017年にグループを脱退し、ケニーはEDMプロデューサーからヒップホッププロデューサーに転身した。

ケニーは自身のスタジオをThe Caveと呼び、2019年3月からは同名のYouTubeシリーズを開始し、ビデオの中で彼が制作したカスタムビートに16~32小節をラップするようアーティストを招待している。通常、アーティストは彼がすでに経験のある、あるいはすでに友人である。彼らはやってきて、どんなビートが欲しいかを彼に伝え、10分から15分で、彼はその特定のスタイルに対応したものを用意することになる。The Caveは、これらのアーティストのリリックだけでなく、彼らの個性を紹介することでも知られている。2020年4月1日現在、ケニーは23のエピソードをアップロードし、3100万回を超える視聴回数を記録している。The Caveは彼のスタジオであり、YouTubeのシリーズ名であることに加え、アーティストの芸術的ビジョンを支援するクリエイティブ集団でありブランドであるD.O.T.S. (Don't Over Think Shit) の本拠地でもある。