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2008年―パラマウントが贈るミステリアス・アドベンチャーの新たな傑作

2008年最大のアドベンチャー超大作『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』が今夏遂に公開される。そのスピルバーグと共に『E.T.』『ジュラシック・パーク』など数々の大ヒット作を世に送りこんできたプロデューサー、キャスリーン・ケネディが、この『スパイダーウィックの謎』で、私たちを、再びアドベンチャーの世界に誘ってくれる。

そのアドベンチャーの世界は、時空を超え、広い空間を飛び回る典型的なファンタジー・アドベンチャーではなく、ある“謎の書”を発見することから、現実の目の前が別世界に変貌するリアルなミステリアス・アドベンチャーの世界。単なるCGの進化を披露するために長尺になったアドベンチャーではなく、かつての『グーニーズ』のような、アドベンチャーの基本に立ち返った作品。
監督のマーク・ウォーターズは語る。「幻想的な世界を現実的に描いた最初の作品にしたい」と――。

いつでも目の前に、アドベンチャーは開ける

そもそも映画は、映画館の椅子に座った瞬間から、目の前のスクリーンに別世界が広がるもの。この『スパイダーウィックの謎』は、まさに、映画“心”=冒険“心”という忘れがちな根本的な原理を、様々に複雑化する世界の中で、非常にシンプルに私たちに指し示してくれる。

子供にとっては、溢れかえる好奇心により、大人にとっては、信じることを忘れない童心により、いつでも、目の前はアドベンチャーの世界に変貌するのだ。そう、アドベンチャーは、観る側の冒険心によって広がる世界。そして大切なことは、ゲームなどの擬似体験とは違い、本物のアドベンチャーは、時には怪我や命の危険にもさらされることがあるということ。だからこそ、そのアドベンチャーを乗り越えた先には、成長がある。この『スパイダーウィックの謎』は、そんなことにも気づかせてくれる映画である。

決して読んではならない“謎の書”を開けてしまったとき・・・

このアドベンチャーの入り口となる、ある“謎の書”とは・・・。それは、スパイダーウィック家の屋敷の屋根裏部屋に長い間封印されていた書――。そこにはなんと、決して知ってはならない、様々な妖精の秘密が記されていたのだ。
 両親が離婚し、母親と共にニューヨークから新たな生活を始めるために、森の奥にひっそりと放置されていた叔母さんが所有する屋敷に引っ越してくる3人の姉弟たち、マロリー、ジャレッド、サイモン――。人一倍好奇心旺盛なジャレッドは、早速、屋根裏部屋から、ある“謎の書”を発見する。その書には、かつてそれを記した大叔父アーサー・スパイダーウィックの“決して読んではならない”という警告のメモが・・・。しかし、だからこそ、好奇心を抑えきれず、その書を開いてしまったジャレッド。その瞬間から、屋敷とその周り一帯は真の姿を現し始める。普段は人間に見えない“妖精”たちを、“マジック・ストーン(魔法の石)”によって見る力を得た彼らの前に現れたのは、友好的な妖精だけではなかった。静かに潜んでいた様々な邪悪な妖精たちが目覚め、次々に襲いかかってくる。その狙いは“謎の書”――そこには妖精たちが人間に決して知られたくない秘密が書かれていた。そして、その書を取り戻さないと世界は変容してしまうと考える最も凶暴かつ邪悪な妖精がいた…。  

今、目覚める“妖精”伝説が新たなアドベンチャーの世界を生む

妖精といえば、誰もが想像するかわいらしい存在。しかし、主人公3人の姉弟たちが遭遇するのは、情容赦なく彼らに襲いかかる、見るからに凶暴な妖精たち。そもそも妖精は、昔から実際に存在するものとみなされ続け、その妖精信仰は、民族の共有財産である伝承や伝説と共に息づいてきた。妖精は、「自分が見てもらいたい姿で人間の前に現れる」「妖精の食べ物を口にすると、人間の食べ物が食べられなくなってしまう」「妖精の輪の中では、時の経過が全く違う」など、様々な伝説が、一人の好奇心旺盛な少年によって、今、目覚める。そして、少年たちの目に映る様々な妖精たちが、スクリーンを通して、私たちの目の前に姿を現す。

この映画に登場する妖精たちは、家を守り人間に味方するブラウニーや小妖精のスプライト、美しい妖精の湿原に住むエルフ(風の精)、妖鳥のグリフィンら聖なるものと、強大な敵となるオーガーのマルガラスに従属するものたちに二分される。悪しきものたちには、邪鬼というべきゴブリンの大群や、その群れを率いる血染めの帽子をかぶったレッド・キャップ、大きなモグラのトロールなど、容赦なく人間に襲いかかる、私たちのイメージを覆す妖精たちが揃う。現世の世界と隣接した妖精たちが支配する世界を行き来しながら、邪悪な妖精たちと必死に戦うことになる主人公たち。最新のテクノロジーと伝統のイマジネーションで描かれる『スパイダーウィックの謎』は、新たなアドベンチャーの世界の幕開けを告げる。

最高の技術と究極の想像力で産み出された身近な“別”世界

主人公のジャレッドとサイモンの双子の兄弟を一人二役で演じるのは、『ネバーランド』『チャーリーとチョコレート工場』のフレディ・ハイモア。対照的な性格の二人を見事に演じきる。姉のマロリーを演じるのは、『イン・アメリカ/三つの小さな願いごと』で世界的に注目されたサラ・ボルジャー。母親ヘレンには、映画だけでなくテレビ、舞台でのキャリアを積んだメアリー・ルイーズ・パーカー。そして、この母親と姉弟が引っ越してくるスパイダーウィックの屋敷の最後の住人であった叔母ルシンダを演じるのは、数々の受賞歴を持つベテラン、『魅せられて四月』『数に溺れて』などのジョーン・プロウライト。妖精の観察記録を書に記したアーサー・スパイダーウィックにも、ベテランが起用された。『グッドナイト&グッドラック』でオスカーにノミネート、『ボーン・アルティメイタム』のデヴィッド・ストラザーン。そして、邪悪な妖精マルガラスには、『48時間』『ケープ・フィアー』のニック・ノルティ。また、様々な妖精も、個性的な俳優の声で生き生きと蘇る。シンブルタックを『花嫁のパパ』のマーティン・ショート、ホグスクイールを『40歳の童貞男』のセス・ローゲンが担当した。

 監督は、母娘の体が入れ替わることで互いの理解が深まる『フォーチュン・クッキー』、自分がゴーストになっていることに気づかない女性が恋に落ちる『恋人はゴースト』などの心温まる傑作コメディや、ハイスクールを舞台に女子高生のグループ争いを描いた佳作『ミーン・ガールズ』などのマーク・ウォーターズ。共同脚本には、かつては『ピラニア』『ハウリング』『アリゲーター』などの脚本を手掛け、その後、監督としても『希望の街』『フィオナの海』などの傑作を撮ったジョン・セイルズが名を連ねている。撮影は、『ナチュラル』『ライト・スタッフ』『パッション』などのキャレブ・デシャネル、編集は、ほぼ全てのスピルバーグ作品を手がけているマイケル・カーン、音楽は、『タイタニック』のジェームズ・ホーナーなどの名手が揃った。原作は、03年に出版され、NYタイムズのベストセラーリストに上がり、大絶賛された五巻シリーズ「スパイダーウィック家の謎」。ゲーム界でも活躍する絵本作家トニー・ディテルリッジとファンタジーノベル作家ホリー・ブラックの競作。『スター・ウォーズ』以来約30年にわたってSFX界をリードし続けてきたILMと、ストップモーション・アニメーションをベースにして数々の妖精クリーチャーに息吹を与えたフィル・ティペット率いるティペット・スタジオが全面協力し、『スパイダーウィックの謎』の妖精たちは命を吹き込まれ、私たちの目の前にその姿を現す。神話、伝承の世界にその端を発し、トールキンやラヴクラフトなどがファンタジー・幻想文学の世界として確立、さらに昨今ではRPGゲームのキャラクターとして欠かせない妖精たちは、幾多のクリエイターの手によりその姿を様々な形や動きで現れてきた。現在で考えうる最高のスタッフにより産み出された今回は、まさにその決定版としてスタンダードとなること間違いない。

スタッフ
監督■マーク・ウォーターズ
脚本・製作■ケイリー・カークパトリック
脚本■デビッド・ベレンバウム
脚本■ジョン・セイルズ
製作■マーク・カントン
製作■ラリー・フランコ
製作■エレン・ゴールドスミス・ヴァイン
製作総指揮■ジュリア・ピスター
製作総指揮・原作■トニー・ディテルリッジ
製作総指揮・原作■ホリー・ブラック
撮影■キャレブ・デシャネル
美術■ジェームズ・リッセル
編集■マイケル・カーン
衣装■ジョアンナ・ジョンストン
衣装■オデット・ガドリー
音楽■ジェームズ・ホーナー
特殊効果■I.L.M.
視覚効果■ティペット・スタジオ

キャスト
サイモン/ジャレッド■フレディ・ハイモア
マロリー■サラ・ボルジャー
ヘレン■メアリー・ルイーズ・パーカー
マルガラス■ニック・ノルティ
ルシンダ叔母■ジョーン・プロウライト
アーサー・スパイダーウィック■デヴィッド・ストラザーン
ホグスクイール■セス・ローゲン
シンブルタック■マーティン・ショート

パラマウント・ピクチャーズ&ニコロデオン・ムービーズpresent
ケネディ/マーシャル&マーク・カントンproduction

『スパイダーウィックの謎』
2008年4月26日(土)日比谷スカラ座ほか全国ロードショー
公式サイト:http://www.sw-movie.jp/
パラマウント ピクチャーズ ジャパン配給
(C)2007 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

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