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ドイツに生まれたオリヴァーは1983年に音楽活動を開始し、7年間ハンガリーのオペラ・シンガーのもとでヴォイス・トレーニングを積んだという。そして様々なセッションとライヴ活動を行なう。そんな中、ノルウェーのD.I.M.に参加し、アルバム『Natural Needs』を1995年に発表。テクニカルで、多彩な要素を組み込んだ、エネルギッシュな音楽性は日本でも高い評価を受け、話題となった。その後はブルース・バンドで活動し、ノルウェーでの活動に専念していた。

2000からデンマークへと移り住んだ彼は、しばらく音楽活動から遠ざかるが、Iron Maiden、Dioタイプのバンド、Ripeへ加入、2008年にはデビュー作『At The End Of Time』を発表する。しかし、その活動も短命に終わり、彼はソロとしての道を目指す。

デンマークの高視聴率オーディションTV「X-Factor」に出演した彼はファイナルまで勝ち進み、Queenのカヴァー曲「The Show Must Go On」を熱唱し、その栄冠を勝ち取った。その模様はメディアで取り上げられ、Youtubeでも話題となる。その結果、Target レコードとの契約が成立し、ソロとしての再デビューへと繋がった。

そして、グレン・ヒューズのツアー・ギタリストで知られるギタリスト、ソレン・アンダーセンとタッグを組み、アルバムの制作をスタートさせる。ソレンの作曲、ギター・プレイ、そしてプロデューサーとして才能は多大なる貢献を果たす結果となり、彼の人脈からWhitesnake、Ozzy Osbourne Band、Pat Travers、Gary Moore等で知られる職人ドラマー、トミー・アルドリッジと、Thin Lizzy、Soul SirkUS、Whitesnake等に参加してきたマルコ・メンドーサという超強力リズム隊が全面参加、彼らの技がさらなるクオリティ・アップへと作用している。そうして注目のデビュー・ソロ・アルバム『Get Ready』が2008年9月にデンマークでリリースされた。

そのリアクションは素晴しく、地元ではかなりの評判を博し、オランダでのWhitesnake公演(2008年)のサポート、Motley Crue主催のCrue Fest.出演(2009年)も実現し、その実力は既に実証済。このアルバムはデンマークでリリース後、2009年ヨーロッパ各地でも発売、徐々に話題になってきており、ここ日本でも既に一部のリスナーから注目を浴びている存在。今回の日本盤発売(2010年4月28日発売)により、さらなる注目度上昇は間違いない!

作品の内容はGeffen時代のWhitesnake を彷彿とさせるゴージャスなメロディアスHRサウンドを見事に構築。彼のヴォーカルも堂々とした貫禄溢れる歌唱を聴かせてくれている。メジャー級のプロダクションの良さにもまさに驚愕!ともかく文句の付けようのない完成度を誇っている作風は全メロディアスHRファン必聴の傑作の誕生と言っても過言ではない。

オリヴァーのヴォーカルの素晴しさと音楽的才能は近代稀にみる逸材。同系の音楽性を持つ名シンガー達にひけを取らないこの存在感には脱帽である。そして、特にアルバム前半の流れと質の高さには目を見張るものがある。ビョークとQueenのカヴァー楽曲の仕上がりも素晴らしい。