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伝統に寄りかからず、自身の研鑽と研究により作品を探求し完成度の高い演奏を披露することで知られる、現代の第一線で世界的に活躍するピアニスト。

1969年4月4日、ワルシャワ生まれ。1990年にリーズ国際コンクール(アンデルシェフスキが唯一出場したコンクール)でのベートーヴェンの「ディアベリ変奏曲」の演奏は世界にセンセーションを起こし伝説となった(因みに、本人は当コンクールにおける自分の演奏が気に入らず途中棄権。よって、コンクール歴はない。)

「ピアノ&ピアニスト2008」(オントモムック)で、アルゲリッチ、ポリーニなどとならび世界のトップ・ピアニスト厳選25に取り上げられるほか、「現代のピアニスト30」(青澤隆明著/ちくま新書)でも大きく掲載される。オーケストラとの共演、ソロ・リサイタルの両方をこなし、世界各国で演奏活動を行っている。

旧Virginレーベルからは、計11のアルバムをリリースしており、グラミー賞にノミネートされた『バッハ:バルティータ第1番、第3番、第6番』や、2006年のFMグラモフォン賞を受賞した『シマノフスキ:ピアノ作品集』等がとりわけ名盤として挙げられる。前作『シューマン:ソロ作品集』は、2011年のエコー賞、2012年のBBCミュージックマガジンのレコーディング・オブ・ザ・イヤーを受賞。

アンデルシェフスキ自身も多数の賞を受賞しており、4年に1度卓越したピアニストに与えられるギルモア・アーティスト賞にも輝いている。日本にも多くのファンを持ち、女性からの人気も高い。