【BARKS編集部レビュー】安くて低域のしっかりしたモデル、Blue Ever Blue 878

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▲Blue Ever Blue 878。
▲レッド&ブラック(878RB)、シルバー&ブラック(878SB)、シルバー&シルバー(878SS)の3カラーバリエーションが用意されている。このカラーはシルバー&シルバー。
▲左が売れっ子868B、右が私のオススメ878。筐体の大きさはほとんど変わらないが、ベント穴の有無やステム先端のメッシュなど、細かな違いが見て取れる。パッケージや付属品は878の方が豪華だ。
▲878のパッケージ。
SHURE SE846が10万円ほどで登場したあたりからであろうか、FitEar Parterre(パルテール)やJH AudioのTHE SIRENS SERIES Roxanne Universal Fit(ロクサーヌ)といったカスタムIEMブランドの高額ユニバーサルモデルも続々登場し、EARSONICS S-EM6や最近ではWestone W60…と、10万円を超える超高級モデルも随分と増えてきた。Heir AudioやNoble Audioのユニバーサルモデルの日本上陸も相まって、高級イヤホン市場は百花繚乱の様相を呈している。

◆Blue Ever Blue 878画像

高級モデルの性能と価格が急高騰する中で、我々が手に取りやすい1万円以下の商品群も当然のように競争は激化しているが、最近特に目立つのが、海外から突如やってくる新興ブランドの乱入だ。これまでの常識をひっくり返すような低価格&高品質サウンドもひょっこり現れ、高級モデル市場に勝るとも劣らない刺激的な激戦区となっている。

ここ最近では、Fidue、OSTRY、Astrotec、RHA、DUNUといった海外ブランドも注目を集めているが、今回紹介するBlue Ever Blueもアメリカから誕生した新進気鋭のイヤホンブランドだ。もともとスピーカーやアンプを開発している会社が自らの技術をイヤホンに転化させて打ち出してきたもので、すでに868Bというモデルがヒットしており、市場価格4000円を切る価格ながら音が良いとの定評を受けている。

今回紹介するのはそのBlue Ever Blueから新製品として発売となった878だ。先にヒットを飛ばした868Bの上位機種に当たるモデルで、市場価格7700円で登場している。868Bのほぼ2倍の価格となっているが、私のオススメは俄然こちらの878である。

ネット上での口コミが加速し既に高い評価を得ている868Bだが、私は、中域の輪郭がボケており高域のヌケやクリアさに難があると思っていた。低域の量感は十分で心地よい重さも持っているので、ノリよく聞くには十分に楽しいのだけれど、細かいディテールや音のひとつひとつを聴き込みたいと思っても中高域の解像度が低いため、その時点で性能の頭打ちを感じてしまう。安価なモデルなのでハイエンドさながらの性能を求めること自体ナンセンスな話だけれど、「もう少し全体的に解像度が高ければすごく良くなるのにななぁ…値段はちょっと高くなってもいいから…」と思ってしまうのだ。

で、そんな思いが通じたかのごとく、リクエストをまんま取り入れて突きつけたかのようにやって来たのが、この878だった。868Bのノリの良さをそのままに、何しろ視界の開けた中高域が雲間から差し込む太陽光のように明るい気分にしてくれる。低域も順当に解像度が増したことで、タイトさが生まれた。全体的なバランスとしては低域が非常に強いモデルなので、人によっては低域過多と感じる人もいるだろうが、だからといって中域をマスクするような横暴さはないので、バランスは決して欠いていない。

よくあるカナル型イヤホンの形状をしているが、意外にもケーブルを耳に回してかけるSHURE掛けもできるので、それなりに目立つケーブルノイズも回避可能だ。メーカーのキャッチコピーには「あくまでも“原音”そのままに」とあるが、バランスとしては低域が強い。ただし「自然でやさしい聴き心地」という触れ込みには異論なく、トーンそのものは人肌の暖かさがある。威圧感のある低域ではないし、高域も刺激的な鋭さは皆無なので、末永く愛用できるモデルとしてチェックしてはいかがだろうか。

text by BARKS編集長 烏丸哲也

●Blue Ever Blue Mercury 878RB/878SB/878SS
2014年6月27日発売
標準価格:7,130円(税抜)
レッド&ブラック:878RB
シルバー&ブラック:878SB
シルバー&シルバー:878SS
・ドライバー径:10mm ネオジウムマグネット
・周波数特性:20Hz - 20kHz(B)
・感度:105dB
・インピーダンス:18Ω
・本体:アルミ製
・コード長さ:1.2m
・付属品:オリジナルイヤーピース7種類、Comply T-500(Mサイズ)、キャリングポーチ、保証書
※Blue Ever Blue社のフラッグシップモデル。人気モデル「868B」をベースにさらに進化したニューモデル。ドライバーはネオジウムマグネットを採用により、より細かな表現力と音の立ち上がりの鋭さ、そして正確な再現性を実現。中音域のバランス改善により、ヴォーカルの存在感ががより一層際立ちます。さらに遮音性や装着性はもとより、音質UP効果もあるComply T-500(Mサイズ)を同梱。

◆Mercury 878オフィシャルサイト
◆BARKSヘッドホン・チャンネル
◆BARKS カスタムIEM専門チャンネル

BARKS編集長 烏丸レビュー(■イヤホン ●ヘッドホン ◆カスタムIEM ◇他)
■茶楽音人Donguri-楽(RAKU)(2014-06-24)
■オーディオテクニカATH-CKR10(2014-06-14)
◇estron Music、BaX(2014-06-03)
●OSTRY KC06(2014-05-18)

◆VISION EARS VE6 Xcontrol(2014-05-25)
■Fidue A81(2014-05-17)
◆カナルワークスCW-L32(2014-05-04)
■アルティメットイヤーズUE900s(2014-04-26)
■Astrotec AX60&AX35(2014-04-20)

◆CUSTOM ART Pro 330v2(2014-04-13)
●MPC Headphones(2014-04-06)
●Klipsch STATUS(2014-03-30)
●SMS Audio STREET by 50 DJ Pro Performance Headphones(2014-03-23)
◆AK240×カスタムIEM(2014-03-16)

■RHA MA750(2014-03-09)
■Meze 11 Deco(2014-03-02)
◇Astell&Kern AK240(2014-02-22)
◆1964 EARS V6-Stage(2014-02-17)
◆カナルワークスCW-L32V(2014-02-09)

◇EarPeace HD(2014-02-02)
◆Noble Audio Kaiser 10(2014-01-19)
◆Clear Tune Monitors CT-300Pro(2014-01-04)
◇KLIPSCH KMC1(2014-01-01)
■DUNU DN-1000(2013-12-30)

◆Ultimate Ears Reference Monitors(2013-12-16)
◆Ultimate Ears 11 Pro(2013-12-08)
◆earmo Tune5(2013-12-03)
●オーディオテクニカATH-OX7AMP(2013-11-23)
■音茶楽Donguri-欅(KEYAKI)(2013-11-17)

■オーディオテクニカ ATH-IM01~04(2013-10-27)
◇Astell&Kern AK10(2013-10-25)
●フィリップス Fidelio M1(2013-10-22)
◆earmo Tune4(2013-10-12)
◆Ultimate Ears Personal Reference Monitors(2013-10-05)

◆Sensaphonics 2XS(2013-09-30)
■Earsonics SM64(2013-09-23)
◆LIVEZONER41 LZ12(2013-09-15)
◆Ultimate Ears カスタムIEM全7機種(2013-09-08)
◆null audio Elpis(2013-09-03)

■FitEar Parterre(2013-08-25)
◆カナルワークスCW-L12(2013-08-17)
◆Livezoner41 LZ 4(2013-08-06)
■SHURE SE846(2013-08-02)
■オーリソニックスASG-2 with BassPort(2013-07-28)

■Hippo ProOne(2013-07-21)
◆カナルワークス CW-L51a(2013-07-13)
■EXS X10(2013-06-24)
■音茶楽Flat4シリーズ粋、楓、玄(2013-06-17)
◆LEAR LCM-1F(2013-06-10)

◇Ultimate Ears UEブーム(2013-05-28)
◇Stage93 93PC(2013-05-20)
●Meze Headphones(2013-05-08)
●Fischer Audio Jubilate(2013-04-29)
◇ORB JADE casa(2013-04-21)

◆lime ears LE3(2013-04-14)
◇雑誌「DigiFi 第10号」付録(2013-04-06)
●Ultimate Ears UE 9000、UE 6000、UE 4000(2013-04-01)
■開放型インナーイヤーイヤホンおススメ5モデル(2013-03-19)
◆LEAR LCM-5(2013-03-16)

●フィリップスFidelio L1(2013-02-25)
○スマホが与えた音楽リスニングのモラル変革(2013-02-17)
■Klipsch Image X7i(2013-02-04)
◆LEAR(2013-01-27)
◆カナルワークスCW-L05QD(2013-01-13)

◆earmo(2013-01-02)
◆Westone AC2(2012-12-25)
◇Stage93 93SPEC(2012-12-16)
●California Headphone Silverado、Laredo(2012-12-09)
■音茶楽Flat4-楓(2012-12-03)

◆Stage93 Stage 6(2012-11-26)
●GRADO SR60i(2012-11-19)
◇Astell&Kern AK100-32GB-BLK(2012-11-15)
●オーディオテクニカ ATH-WS99(2012-11-10)
■アトミック フロイドPowerJax+Remote(2012-10-29)

◇VORZUGE VorzAMPduo(2012-10-26)
●ファイナルオーディオデザイン heaven VI(2012-10-16)
●beyerdynamic T 90(2012-10-08)
●GRADO GS1000i(2012-09-30)
●SENNHEISER HD 700(2012-09-16)

◆ACS T1 Live!(2012-09-11)
●オーディオテクニカ ATH-AD2000 ATH-AD1000(2012-09-03)
●GRADO RS1i、SR325is、PS500(2012-08-20)
◆FitEar MH335DW(2012-08-15)
●DIESEL VEKTR(2012-08-07)

◆カナルワークスCW-L51 PSTS(2012-07-30)
●Fischer Audio FA-002W(2012-07-25)
●Pioneer SE-MJ591(2012-07-16)
■GRADO iGi(2012-07-12)
●HiFiMAN HM-400(2012-06-26)

●Klipsch Reference One(2012-06-17)
●GRADO PS1000(2012-06-09)
●ULTRASONE edition 8(2012-06-02)
●PHONON SMB-02(2012-05-28)
■音茶楽Flat4-粋(SUI)(2012-05-20)

●<春のヘッドフォン祭2012>、Fischer Audio FA-004(2012-05-13)
◇Hippo Cricri、Go Vibe Martini+、VestAmp+(2012-05-04)
■ファイナルオーディオデザインheaven IV(2012-04-28)
■フィッシャー・オーディオ Jazz (2012-04-22)
●SHURE SRH1840 & SRH1440(2012-04-16)

■FitEar TO GO! 334(2012-04-08)
◆Unique Melody Mage(2012-03-26)
●Takstar PRO 80、HI 2050、TS-671(2012-03-20)
●klipsch Mode M40(2012-03-15)
■Fischer Audio DBA-02 Mk2(2012-03-07)

◆AURISONICS AS-1b(2012-02-27)
■UBIQUO UBQ-ES503、UBQ-ES505、UBQ-ES703(2012-02-21)
◆Heir Audio Heir 3.A(2012-02-15)
■moshi audio Clarus(2012-02-12)
◆Thousand Sound TS842(2012-02-08)

◆Heir Audio Heir 8.A(2012-02-01)
■CRESYN(2012-01-17)
◆Unique Melody Merlin(2012-01-08)
◆カナルワークスCW-L01P(2012-01-03)
■ファイナルオーディオデザイン Adagio(2011-12-31)

◆LEAR LCM-2B(2011-12-26)
●SOUL by Ludacris SL100、150、300(2011-12-23)
●AKG K550(2011-12-20)
■SENNHEISER IE80 & IE60(2011-12-16)
■DUNU(2011-12-14)

◆カナルワークスCW-L10(2011-12-12)
■オーディオテクニカ ATH-CK90PROMK2(2011-12-09)
◆Ultimate Ears UE 5 Pro(2011-12-06)
■REALM IEM856(2011-12-02)
■ファイナルオーディオデザインAdagio III(2011-11-26)

◇Ultimate Ears用交換ケーブルFiiO RC-UE1&オヤイデ電気HPC-UE(2011-11-25)
●Reloop RHP-20(2011-11-22)
■オーディオテクニカ ATH-CK100PRO(2011-11-14)
■SOUL by Ludacris SL99(2011-11-04)
■Fischer Audio Ceramique(2011-10-25)

■SHURE SE535 Special Edition(2011-10-21)
■JVCケンウッドHA-FX40(2011-10-16)
■BauXar EarPhone M(2011-10-10)
■SONOCORE COA-803(2011-10-02)
◆TripleFi 10 ROOTHリモールド(2011-09-25)

■AKG K3003(2011-09-18)
■Atomic Floyd SuperDarts+Remote(2011-09-11)
■Bowers & Wilkins C5(2011-09-06)
■Westone3(2011-09-02)
◆カナルワークスCW-L31(2011-08-26)

◇ORB JADE to go(2011-08-22)
■YAMAHA EPH-100(2011-08-14)
■NW-STUDIO(2011-08-09)
■NW-STUDIO PRO(2011-08-02)
◆FitEar MH334(2011-07-29)

◆ROOTH SE530×8(2011-07-26)
■Westone ES5(2011-07-21)
●SHURE SRH940(2011-07-17)
◆Ultimate Ears 18 Pro(2011-07-15)
■クリエイティブAurvana In-Ear3(2011-07-06)

◆カナルワークス CW-L01(2011-07-01)
■GRADO GR10&GR8(2011-06-25)
◇SAEC(サエク)SHURE SE用ケーブル(2011-06-21)
■フィアトンPS 20&PS 210(2011-06-17)
■ZERO AUDIO ZH-BX500&ZH-BX300(2011-06-11)

■フィリップスSHE8000&SHE9000(2011-06-03)
■アトミック フロイド(2011-05-26)
■モンスター・マイルス・デイビス・トリビュート(2011-05-20)
■SHURE SE215(2011-05-13)
■ファイナルオーディオデザインPiano Forte IX(2011-05-06)

■ラディウス・ドブルベ/ドブルベ・ヌメロドゥ(2011-05-01)
■ローランドRH-PM5(2011-04-23)
■フィリップスSHE9900(2011-04-15)
■JAYS q-JAYS(2011-04-08)
◇フォステクスHP-P1(2011-03-29)

■Klipsch Image X10/X5(2011-03-23)
■ファイナルオーディオデザインheaven(2011-03-11)
■Ultimate Ears TripleFi 10(2011-03-04)
■Westone4(2011-02-24)
■Etymotic Research ER-4S(2011-02-17)

■KOTORI 101(2011-02-04)
■ゼンハイザーIE8(2011-01-31)
■ソニーMDR-EX1000(2011-01-17)
■SHURE SE535(2011-01-13)
■ビクターHA-FXC51(2011-01-12)
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