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ブラジル初のメタル・オペラ・プロジェクト「SOULSPELL」は、2006年、ドラマーのエレノ・ヴァーリによって立ち上げられる。ブラジル中の優秀なシンガーを集めてアルバムを制作することを意図したものだった。

エレノは世界最大のメタル・オペラ、トビアス・サメット率いる「AVANTASIA」のトリビュート・プロジェクト「SCARECROW」で、11人のメンバー(6人のシンガー)と共に活動しており、SOULSPELLのコンセプトはそこから思い付いたものだった。

エレノはまず最初に歌詞、楽曲、ストーリーを作り、「SOULSPELL」の名を冠した3曲入りのデモCD「Just Let The Time Flows...」をレコーディングする。このレコーディングに参加したミュージシャン/シンガーは、「SCARECROW」のメンバーだった。

このデモCDを手に、バンドはブラジルはサンパウロで開催されたフェスティヴァルのコンテストにおいて、参加21バンド中見事1位を獲得する。これによって大きな注目を得たエレノは、この機会を違った形で利用して、様々なシンガーを集めてアルバムを制作することを考え始める。

この新たな出発に際し、エレノは三部作となるストーリー、歌詞、楽曲を書きあげると、ANGRAのシンガー、エドゥ・ファラスキの弟で、ANGRA加入前のエドゥと共にSYMBOLSで活躍したティト・ファラスキに連絡をとる。同バンドでベーシスト/シンガーを務めたティトは、プロデューサー/ミュージシャンとしてだけでなく、シンガーとコンタクトをとる部分でもこのプロジェクトに深く関わることになった。

次のステップは、プロジェクトの主役とも言えるメインのシンガーを決めることだった。ここで選ばれたのは、既に5枚のスタジオ・アルバムと1本のライヴDVDをリリースしているETERNAのシンガー、レアンドロ・カソーイロだ。

こうしてブラジル・ヘヴィ・メタル界でも著名な2人の協力を得たエレノは、「SOULSPELL」のチームを更に強固なものにすべく、様々なシンガーと連絡をとっていく。集まったのは、ティト、レアンドロに加え、アキレス・プリースター率いるHANGARのナンド・フェルナンデス、ブルース・ディッキンソンやマイケル・キスクといった豪華ゲストを迎えてアルバムを制作したTRIBUZYのレナート・トリビュジー、ニュー・アルバムが待たれるHIBRIAのユーリ・サンソン、その他クリスチャン・パッソス (WIZARDS)、マリオ・リンヘアズ (ex-DARK AVENGER, HARLLEQUIN)など、錚々たるシンガー達だ。

そして彼らの協力のもと、「SOULSPELL」三部作の第一幕となるアルバム「A Legacy Of Honor」が完成した。