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Mr.ComplexことCorey Robertsはヒップホップにおいて一大勢力を築くクイーンズ地区の出身であるが、彼の人生を左右したのはマンハッタンズ・スクール・オブ・アート&デザインにてO.K.(Organized Konfusion)の2人(Pharoahe MonchとPrince Poetry)との出会いだった。

Mr.Complex自身この頃はまだラップをしてはいなかったがO.K.がデビューした'91年頃から真剣にライムに取り組むことになる。そして旧友のPrince Poetryのビートでリリースした1stシングル「Against The Grain」はその攻撃的なトラックとリリックがストリートにささり、日本においても元々評価が高いO.K.絡みという触れ込みでスマッシュヒットになった。

その後本当の転機は米SOURCE誌の新人登竜門的なコーナーのUnsinged Hypedにピックアップされたことだろう。業界内でもこのコーナーに登場する新人に話題が集まり青田買い的なことも起こるほどだった。(実際にあのThe Notorious B.I.G.もここで有名になる。)

ここでMr.Complexは自主でリリースした「Feel Me/I'm Rhymin'」を取り上げられラジオでのヘビーローテーションに繋がった。そして彼がシーンへ一石を投じ、人気を決定づけたのはその後Polyrhythm Addictsで組むことになるDJ Spinnaプロデュースの「Visualize」のリリースであった。またSpinnaにとっても彼しか作り出すことのできない浮遊感のある音を世間に認知させ、この曲がターニングポイントになり多くの仕事を得るようになった。その後しばらくリリースが止まっていたが、その間も彼は郵便局で仕事をしながら腐ることなくスキルを磨き続け暗躍していた。