【速報】対イラク戦にまつわる音楽情報 Vol.2

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【速報】対イラク戦にまつわる音楽情報 Vol.2

2003年3月19日、米英軍、イラク攻撃を開始――。

――それに伴い、世界各地でのコンサート・イベント等の中止、あるいは延期に。
ここではそういった情報をはじめ、
さまざまなアーティストの意見や動向を掲載していきます。

ニュースが入り次第、リアルタイムに更新いたします。上部が最新となります。
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●ポール・サイモン、戦争はソング・ライティングに影響すると語る
Paul Simonは、対イラク戦がソング・ライティングに微妙な影響を及ぼすことは確かだと語っている。Simonはこれまで「The Sounds Of Silence」「America」「Bridge Over Troubled Water」「The Boxer」といった社会的なテーマを扱った曲を書いてきたが、あからさまな抗議や反戦の曲を書くつもりはほとんどないようだ。

「表立って政治的になるのはあまりいい気分じゃない。僕たちにはまだあまりよく分かっていないんだから、実際そんなやり方がいいとは思わないよ……。音楽にはもっといい使い道がある……少なくとも僕にとっては……ダイレクトに政治的な意見を表わすよりも、いい方法がね。僕の曲にはいつも間接的に政治的な意見が入っていると思う」

Simonはまた「僕が興味を持つのは政治的な面ではなくて……もっと人間的な面なんだ。そっちのほうが政治よりもずっと感情的な共鳴がある」とも付け加えている。

Simonは現在NYでニューアルバムを制作中。

Gary Graff, Detroit (C)LAUNCH.com
2003/03/27

●R.E.M.、反戦のメッセージを込めた新曲をサイトで発表
R.E.M.がバンドの公式サイト(remhq.com)で反戦を訴える新曲を発表した。曲は「Last Straw」というタイトルで、アメリカ連合軍の指導者やイラク戦争に対するバンドの意見を述べている。リードシンガーのMichael Stipeはライナーノートに“何か言わないわけにはいかない”と書いている。

さらにStipeはこう続ける。「巻き込まれている人々――兵士、イラク国民、難民、捕虜、兵士の家族、罪のない人々のために祈り、誰の命も奪われないことを願っている。みんなが安全、無事に家へ戻ることを」

反戦を訴える「Last Straw」の歌詞は、“誰が死ねば完璧だっていうんだ?”と問いかけ、こう続いている。“もう信じてないし、いままでもそうだった。2つの不正から正義が生まれるなんて)/世界がお前たちみたいな人間でいっぱいだというなら、僕は闘うよ”

今のところ、「Last Straw」がシングルとしてリリースされる予定はない。

Chiam Chad Dougatz, NY (C)LAUNCH.com
2003/03/27

●レニー・クラヴィッツ、イラクのトップ・アーティストと平和を訴える曲をレコーディング
Lenny Kravitzが「We Want Peace」というタイトルの新曲をレコーディングし、Rock The Voteのサイト(rockthevote.org)からダウンロード可能となっている。

Kravitsは「We Want Peace」の中で“やってみなければ平和は訪れない”と歌っている。この曲はKravitsがイラクのトップ・アーティストKadim Al Sahirと共に書き、レコーディングしたもの。Sahirはイラクの外交大使として世界的に知られており、アラブ・ミュージックの伝説的な存在。またレコーディングには、パレスチナのミュージシャンSimon Shaheenがストリングで、レバノンのアーティストJamey Haddedがパーカッションで参加した。

Kravitsはこう話している。「若者たちの自由な表現を守ろうとする強い姿勢に共感してRock The Voteに参加した。この曲は、俺にとってはイラク問題だけを歌ってるんじゃなく、世界の中の人間としての役割を歌ってるんだ。俺達はみんな、自由や平和を大切にしなければいけない」

Rock The Voteの代表であるJehmu Greeneは、Kravitsのことを“本物の愛国者”と呼んでおり、団体は彼のアーティスティックな表現を支持すると述べている。

Darryl Morden, LA (C)LAUNCH.com
2003/03/27

●リンキン・パーク、“ワールドツアーに出られなくなることが心配”
3月25日(火)にニューアルバム『Meteora』をリリース(日本発売は26日)したLinkin Parkは、アルバムをグローバルなものにしたいと強く願っている。DJのMr. Hahnは、バンドは世界中のあらゆる場所でプレイしたいと考えており、Linkin Parkは現実逃避としての重要な役割を果たしているという。世界的な政情不安にバンドはどう対応しているのかという質問にHahnは、自分の手に負えなくなった時からニュースには過剰反応しないようにしていると話す。

「うーん、ニュースにはあまり注意していないんだ。あまりにもたくさんの事が起ってるからね。手に負えないことばかりだから落ち込むんだ。俺が恐れているのは空港が閉鎖され、ワールドツアーに出られないんじゃないかってことだけだよ。基本的に俺たちがやってるのは、いい意味でみんなを楽しませるってこと。戦争が起こってるとしても、俺たちが成し遂げようとしてることはそれとは全くかけ離れたものなんだ」

Linkin Parkは、アメリカで『Projekt Revolution』ツアーをスタートさせ、6月にヨーロッパで行なわれるいくつかのフェスティバルに参加する予定。その後、Metallicaの『Summer Sanitarium』ツアーに出演し、8月の終わりから9月初めにかけてヨーロッパに戻る。その他のワールドツアーの日程に関しては未定。

Darren Davis, NY (C)LAUNCH.com
2003/03/27

●ポール・マッカートニー、ローマで大規模な無料コンサートを計画。対イラク戦については複雑な感情
Paul McCartneyは5月、これまでのキャリアの中で最大のコンサートを開く予定だ。コンサートはローマで50万人を集めて開催される。日程は発表されていないが、入場は無料でローマ円形闘技場の外にあるVia Appiaが会場になるという。McCartneyは『London Evening Standard』紙に「途方もない規模のギグになる」と話している。

McCartneyはまた、同紙のインタヴューで対イラク戦についての複雑な気持ちを語っている。

「日本が真珠湾を攻撃したら、どうすればいいかは明らかだ……日本と開戦するしかない。でも、今回はとても難しい状況で、どうしたらいいか誰も分からない。僕もその中のひとりだ……。戦況を見守っているだけなんだ」

さらにMcCartneyは「今こそ世界に喜びを運びたいと思う……それだけだよ。僕は政治家じゃないから」と付け加ている。

McCartneyのヨーロッパ公演は3月25日(火)、パリからスタートする。

Gary Graff, Detroit (C)LAUNCH.com
2003/03/26

●ディクシー・チックス、サウスカロライナのDJがライヴの妨害を計画
Dixie Chicksをめぐる騒ぎが広がり続けている。Chicksの『Top Of The World』ツアー初日となるサウスカロライナ州グリーンヴィルでは、ラジオ番組の司会者がグループのショウが予定されている同じ日の5月1日に別のコンサートを開くこと計画している。

コンサートの出演者はまだ決まっていないが、トークショウの司会者、Mike Gallagerはショウの収益金は全てサウスカロライナの軍隊の家族に寄付され、Chicksのコンサートのチケットを持つ人はこのショウに無料で入場できると話している。

Gallagerの説明はこう説明している。「これは当然ながら、今のような戦時下にあって大統領のことを悪く言うのは認めない、というメッセージを込めて計画したものだ。彼女たちはコアな聴衆を侮辱した。カントリー・ミュージックのファンは、我が国の軍隊や最高司令官を支援する血気盛んな愛国者なのだから」

3月10日、ロンドンのコンサート会場でメンバーのNathalie Mainesが「わかってると思うけど、私たちはテキサス出身のアメリカ大統領のことを恥ずかしく思ってる」と発言し、米国内の多くのファンを動揺させた。Mainesは後にこの発言を謝罪している。

Nancy Brooks, Nashville (C)LAUNCH.com
2003/03/26

●リンプ・ビズキットのフレッド、スヌープ・ドッグと共演。Webサイトで対イラク戦を語る
Limp BizkitのFred Durstはニューアルバム『Bipolar』の仕上げに取り掛かっているが、それ以外にも3月30日に行なわれるWWEのイベント「Wrestlemania」のリハーサルやヒップホップ界の大物たちとのレコーディングに追われている。DurstはすでにJay-Zとのレコーディングを済ませており、現在はSnoop DoggやBubba Sparxxxと一緒に仕事をしているところだ。

DurstはLimp Bizkitのサイトにこんなエキサイティングなメッセージを載せている。「Snoop Doggと一緒にやった曲が出来上がったところだ。それにBubba Sparxxxも参加している。DJ Lethalと書いたクールな曲だよ」

またDurstは『Jimmy Kimmel Show』(米の人気トーク番組)での体験について「Jimmy Kimmel Showで一緒に司会したのはいかしてたよ。今夜は俺のバンド、Revolution Smileがプレイする。楽しみにしてるんだ。奴らはものすごくはハードにロックするからな」と述べている。

さらにDurstは対イラク戦争についての考えも明らかにしている。「信じられない。実際に起きてることなんだ。テレビの画面は爆撃でいっぱいだ。シュールだよ。映画じゃない。これは現実だ。イラクで闘う人々全てのために祈っている。この戦争で傷つき、殺された人々全てのために祈っている。それに戦闘中のアメリカ軍隊のためにも祈ってるんだ。強硬な姿勢を貫き、彼らの勇気がくじかれないように。無事に帰還して、アメリカの勝利を祝ってほしい。みんな、これが現実だ! 信じられないが、俺達は団結しなければならない。これ以上、反対してるわけにはいかないんだ。俺達の国を支援しなくちゃならない。もう逆戻りできる状況じゃないんだから」

Durstは奮起してこう締めくくっている。「がんばれ、アメリカ! イラクの自由のために!」

Darren Davis, NY (C)LAUNCH.com
2003/03/26

●ザック・デ・ラ・ロッチャ、反戦ソングをネット上でリリース
Rage Against The Machineのフロントマン、Zack De La Rochaが対イラク戦を不正義の戦争だとし、インターネットを通じて彼自身の1stソングをリリースした。バンド脱退後、初となるこの曲のタイトルは「March Of Death」で、彼のウェブサイトから無料でダウンロードできる。この曲はDJ Shadowとのコラボレーション。

De La Rochaは声明の中で次のように書いている。

「大義や理由がなく、法的あるいは道義的に正当ではなく、イラクが合衆国の安全を直接脅かすという証拠も全くなく、ブッシュ政権は戦争に突入した。これを書いている間も、バグダッドでは無防備な市民に爆弾の雨が降り注ぎ、政策の続行によって何100万人という罪のない人々の命が奪われている。民主主義を望んでいる俺たちのような人間は、独裁者に悩まされる一方で、むき出しのアメリカの攻撃にも頭を抱えている。その国に石油が埋まっているという理由で、大量虐殺が起こるかのように見える」

De La Rochaはブッシュ大統領を快く思っていないようだ。「March Of Death」には次のような歌詞が含まれている。

“この大人になりきれない子供は非情で粗野/野獣を鎖に繋ぎ戻すのは誰?/テキサスの狂乱/確実に/無慈悲なペテン師が貧乏人に致命的な針を突き刺す/悪事の矯正には殺人なのか?”

同曲が今年後半に発売されるDe La Rochaのソロアルバムに収録されるかどうかは不明。

Darren Davis, NY (C)LAUNCH.com
2003/03/25

●ジャスティン・ティンバーレイク、エリザベス・テイラーらがエルトン・ジョンのチャリティ・イベントに参加
Justin Timberlake、Elizabeth Taylorらが3月19日(水)、カリフォルニアのビバリーヒルズにあるOsbourneの自宅で開かれたElton JohnとSharon Osbourneによる慈善イベントにゲストとして出席した。このイベントはJohnのエイズ基金とOsbourneの大腸ガンチャリティを支援するもの。

イベントは華やかだったが、当日の会話はイラク戦の話題が大半を占めていた。New York Daily News紙によれば、Osbourneはゲストに向かって次のように話したという。

「今夜、このイベントを行なうかどうかみんなで議論したわ。私たちが開催を決めたのは、戦争があろうとなかろうと、エイズやガンとの戦争を戦っていかなければならないから。今、命をかけて戦っているアメリカとイギリスの兵士たちに大きな祈りを捧げたい」

Osbourneは化学療法を受けて疲れていたため、ゲストの相手をするのは大変だったようだ。ある出席者は「Sharon、あなたのことがとても大好き。連れの子の名前がSharonだから、一度に2人のSharonに会えました」と彼女と間近に会えた特別な喜びを語った。

ゲストの中にはTony BennettやSylvester Stalloneと妻のJennifer Flavinらの姿もあった。

Margy Holland, Nashville (C)LAUNCH.com
2003/03/25

●ジャーニーのニール・ショーン、対イラク戦でブッシュ元大統領を非難

対イラク戦が本格化する中、なぜ米軍が関与するのか――道徳や哲学といった面からではなく、現地でアメリカ兵が戦うことの現実的な理由――を考えている人もいる。

Journeyのギタリスト、Neal Schonはその中のひとりだ。彼は現在のBush大統領の父親であるGeorge H.W. Bush元大統領が、'91年の湾岸戦争でしっかりと解決しておかなかったために現在の状況になっているという。

「この戦争はBushの父親が政権に就いていた時代……たしか12年前だったかな? その時に解決しておけば、今のような不安な状況にはならなかった……あの時きちんとしておけばよかったんだ。CNNで彼を見たけど……昔の映像をね。彼は当時、Saddam Husseinの問題についてよく語っていた。対処する必要があったんだ。でも、何をした? 彼は手を引いてしまったよ。それで今、僕たちはまた同じ問題に悩まされてる。本当にどうかしてるよ……実際、なぜだか分からない。しっかり解決されなかったんだ」

Journeyは今年の夏、Styx、REO Speedwagonらと共にツアーを計画している。公演日程は後日発表される見込み。

Bruce Simon, NY (C)LAUNCH.com
2003/03/24

●リンゴ・スター、戦争については達観
Ringo Starrのニューアルバム『Ringo Rama』の根底に流れているテーマは平和と愛だ。実際にアルバムのカヴァーアートの裏には、“Peace & Love”という文字が刻まれた台座の上でピースサインをしている手の彫刻があしらわれている。

Starrはイラクとアフガニスタンの現状をよく理解しているが、彼の手には負えず、自分はできることをやるだけだという。「世界の多くの場所では、人々は平和と愛の時代にいる。しかし、いくつかの場所では、たった今、多くの争いが起きようとしている。僕たちはそれぞれの役割を担うことしかできない。僕の役割は平和と愛なんだ」

Eric ClaptonPink FloydのDavid Gilmour、Willie NelsonShawn Colvinらのゲストが参加した『Ringo Rama』は3月25日(火)に米国発売。

Starrは6月24日にオンタリオ州ラマから2003年の「All-Starr Band」ツアーをスタートさせる。今年のメンバーは2度目の参加となるSheila E.(Dr)をはじめ、元Babys/Bad EnglishのフロントマンJohn Waite(B、Vo)、元Men At WorkのフロントマンColin Hay(G、Vo)、元Ace/Squeeze/Mike & The MechanicsのPaul Carrack(Key、Vo)、バンドリーターのMark Rivera(Sax他)ら。

Bruce Simon, NY (C)LAUNCH.com
2003/03/24

●ブルース・スプリングスティーン、エドウィン・スターの反戦歌「War」で豪州ツアーをスタート
3月20日(木)、Bruce Springsteenのオーストラリア公演が反戦のメッセージと共にメルボルンでスタートした。ライヴは「Born in the U.S.A.」のアコースティック・ヴァージョンで幕を開け、続いてE Street Bandとベトナム戦争時のEdwin StarrのNo.1ヒット「War」('70年)をエレクトリックでカヴァー。「War」は'85年の「Born In The USA」ワールドツアーで初めてパフォーマンスされ、このライヴ・レコーディングはシングルで発売されて'86年にトップ10ヒットとなっている。

Edwin Starrは'42年1月21日、Charles Hatcherとしてナッシュヴィルに生まれ、その後クリーヴランドで育ち、'57年にFuture Tonesというヴォーカル・グループを結成。シングルを1曲レコーディングしただけでStarrは徴兵され、3年間を軍隊で過ごした。彼は兵役を終えると、Bill Doggett Comboと共に2年間のツアーに出る。'65年、当時のJames Bondブームにインスパイアされたシングル「Agent Double-O-Soul」がヒット。初代007のSean Conneryとプロモーション用のショートフィルムで共演したこともある。

Starrは他にもいくつかマイナーヒットを書いた後、'67年にMotownと契約し「Twenty Five Miles」でトップ10入りを果たす。'70年にアルバム『War And Peace』をレコーディングするが、このときプロデューサーのNorman Whitfieldから与えられた曲がTemptationsのために書かれた「War」だった。

ベトナム戦争の絶頂期にリリースされたシングル「War」は一躍、時のレコードとなり、ポップチャートで3週連続トップをキープ。Starrはこの曲で'71年のグラミー賞を獲得し、反戦歌を歌った元軍人として音楽史にその名を残した。

Darryl Morden, LA (C)LAUNCH.com
2003/03/23

●レッチリ、ヨーロッパツアーを続行。マーズ・ヴォルタは“最高のオープニング・アクト”とフリー
対イラク戦の悪影響にも関わらず、Red Hot Chili Peppersはヨーロッパツアーを続行している。バンドは3月22日(土)、ドイツのハンブルグで公演。ツアーは3月29日にストックホルムで幕を閉じる。

ベーシストのFleaは、前座を務めたMars Voltaは今までで最高のオープンニング・バンドだとサイトのジャーナルに書いている。

「Mars Voltaには驚いたね。毎晩、彼らを見るのが楽しみなんだ。間違いなく、彼らはこれまで一緒にプレイしてきた中で最高のバンドだ。本当に刺激的で、すばらしい。圧倒されたよ」

Red Hot Chili Peppersの米国ツアーは5月1日、ミネソタ州セントポールからスタート。第1行程はMars VoltaとQueens Of The Stone Ageが、第2行程はMars VoltaとSnoop Doggがオープニング・アクトを務める。

Darren Davis, New York (C)LAUNCH.com
2003/03/23

●ディクシー・チックスのブッシュ批判騒動、サウスカロライナ州議会で議題に
The Dixie Chicksの騒動がサウスカロライナの州議会にまで及んでいる。州議会代表のCatherine Ceipsは3月19日(水)、George W. Bush大統領への批判を謝罪する方法として、グループを呼んでサウスカロライナの兵士とその家族のためにパフォーマンスを行ってもらうという議案を提出した。

Ceipsは米海軍病院、パリス島にある海兵隊新兵訓練所、ボーフォートの海兵隊飛行場をはじめ、地域に住む人々から多くの怒りの電話が寄せられていると述べた。Ceipsは州議会で次のように語っている。

「軍隊のために無料コンサートを開くことでMainesは謝意を表明でき、サウスカロライナでパフォーマンスしてもらいたくないと思っている人たちへも理解を求めることができます。これはDixie Chicksにとってオリーブの枝(平和の象徴)となるでしょう」

議案は50対35で議会を通過した。

この騒ぎは3月10日にロンドンで行なわれたコンサートで、Mainesが大統領について否定的な発言をしたことに端を発している。その後、Mainesは声明を発表して謝罪したが、全米のラジオ局がDixie Chicksの音楽をボイコットし、ファンは公然とグループのCDを破壊している。

Dixie Chicksのナッシュヴィルの広報担当は、彼女らはCeipsの議案や米軍のための無料コンサートについて一切コメントしていないと話している。

Nancy Brooks, Nashville (C)LAUNCH.com
2003/03/21

●サム 41、対イラク戦争は“よくない状況”
イラクとの交戦を準備するアメリカ対し、Sum 41の「Still Waiting」は新たな意味あいを帯びている。カナダ出身の彼らは、この戦争についていくらか抑えた見方をしており、Dave Baksh(G)とDeryck Whibley(Vo/G)は、さらなる外交的措置がとれたのではないかと話してくれた。

Bakshは「確かに、あそこには悪い奴がいる……奴が悪くて、そのために国が苦しんでるってことは間違いない。しかし、だからといって、それ以上あの国を苦しめる必要はないとも思うんだ」という。
またWhibleyも「ほかのやり方があるんじゃないかって思うね。少なくとも戦争は正しい方法じゃない。俺に解決法があるってわけじゃないが、これはよくない状況だ。さらに悪くなるだけだよ」という。

Sum 41は、北米ツアーの4月と6月の追加公演を発表した。現在バンドは、3月25日にペンシルバニア州ピットソンでツアーを再開するまで休暇をとっている。

Sum 41 北米ツアーの日程(変更の可能性あり。*印が新しく追加された日程)

3月25日 - ピッツトソン、PA - Staircase
3月26日 - アルフレッド、NY - Alfred State SUNY College
3月27日 - ピスカタウェイ、NJ - Rutgers University
3月28日 - ロチェスター、NY - St John's Fisher
3月29日 - ハートフォード、CT - Webster Theater
3月31日 - シャーロット、NC - Tremont Music Hall

4月1日 - N.マートルビーチ、SC - House Of Blues
4月3日 - ニューオリンズ、LA - House Of Blues
4月4日 - ヒューストン、TX - Verizon Wireless Theater
4月5日 - ダラス、TX - Bronco Bowl
4月6日 - オースティン、TX - Bronco Bowl
4月7日 - サンアンジェロ、TX - Angelo State University
4月9日 - トゥーソン、AZ - The Rialto
4月10日 - フェニックス、AZ - Celebrity Theater
4月11日 - ラスベガス、NV - Hard Rock Hotel
4月12日 - ハリウッド、CA - Hollywood Palladium
4月15日 - アナハイム、CA - The Grove
4月16日 - ベーカーズフィールド、CA - Montgomery World Plaza
*4月17日‐ サンタクララ、CA - Santa Clara University
*4月18日‐ バンチュラ、CA - Ventura Theater
4月19日 - サンフランシスコ、CA - The Warfield
4月21日 - ポートランド、OR - Roseland Theater
4月22日 - シアトル、WA - Paramount Theater
4月24日 - ソルトレイク・シティ、UT - Xscape
4月25日 - デンバー、CO - Filmore Auditorium
*4月26日 - カンサスシティ、MO - Uptown Theater
*4月27日 - スプリングフィールド、MO - Remington's Niteclub
*4月28日 - セントルイス、MO - The Pageant
*5月24日 - サマセット、WI - Float Rite Park Amphitheater

6月28日 - ミルウォーキー、WI - Summerfest
6月29日 - ティンレーパーク、IL - Tweeter Center
7月13日 - メリーズビル、CA - Sleep Train Amphitheater
7月26日 - ビッツバーグ、PA - Heinz Field

Darren Davis, NY (C)LAUNCH.com
2003/03/21

●リンプ・ビズキット、戦争に反対するアーティストとしてボイコット・リストに載る
New York Post紙のコラムニストが、反戦を表明しているアーティストらのボイコットしようと“Don't Aid These Saddam Lovers(サダムが好きな人たちを支援するな)”というタイトルの記事を掲載した。

タブロイド紙で普段ゴシップ記事を書いているRichard Johnsonは政治の論評に手を広げたとみえて、愛国心を持たないアーティストが出演する映画やTV番組、コンサート、アルバムをサポートしないよう読者に訴えている。ターゲットにされているスターはFred DurstとLimp Bizkitのほか、Samuel L. Jackson(記事の中で“怠け者”と呼ばれている)、Danny Glover、Sean Penn、Tim Robbins、Janeane Garofalo、Susan Sarandon、Laurence Fishburneら。JohnsonはLimp Bizkitのファンを“イラクが何であるかも知らない”ほど頭が悪いと言外に述べている。

この記事は最近の映画俳優組合の指導に違反しており、メディア機関に公正を欠いた見方を連想させ、'50年代のマッカーシズムを彷彿とさせる“ブラックリストの作成”行為だとして警告されている。

Donna Moran, New York (C)LAUNCH.com
2003/03/20

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