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オフィシャルサイト:http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/SR/Journey/

 '70年代終りから'80年代中頃にかけ、Journeyほどロックシーンに君臨したバンドはいない。好んで聴いた人だけでなく、単にどこかで聴いただけという人もいるだろうが、彼らの音楽はそこら中に流れていた。トップチャートのバラードからパーティポップまで数多くのヒット曲を生み出し、まさに一世を風靡したのである。

 '73年、サンフランシスコで結成されたJourneyは、元SantanaのギタリストNeal SchonとキーボードのGregg Rolieをフィーチャーし、初期の頃はうねるようなジャズロックをプレイしていた。3枚のアルバムを出したものの失敗に終わったため、ヴォーカルにSteve Perryを加え、方向転換する。
 '78年、新生Journeyは『Infinity』でデビュー。2枚のシングルヒットを出したこのアルバムはプラチナディスクとなり、バンドの2つの特徴を確立する。まず“Wheel In The Sky”に代表される、Perryの舞い上がるテナーとSchon のドライヴの利いたリフによるリズム感あふれるナンバー。そしてサンフランシスコを歌った“Lights”に代表されるパーティ向けのセンチメンタルなバラード。この路線はその後も続き、この曲以来、Journeyのコンサートにはライターが欠かせなくなった。

 その後数年間にわたり、Journeyはヒットに継ぐヒットを飛ばし、世界中のコンサート会場を満杯にした。ピークは'81年の『Escape』。“Don't Stop Believin'”“Open Arms”“Stone In Love”をフィーチャーしたこのアルバムは、売上900万枚を達成した。
 '83年、Perryはバンドから離れてソロアルバム『Street Talk』をリリースし、成功を納める。だが彼がバンドに戻ると、バンド内のもめごとが激しくなった。求心力がなくなり、'86年の『Raised On Radio』をレコーディングした頃には、残っているのはPerryとSchon、それに'80年にRolieと入れ替わった元BabysのキーボードJonathan Cainだけとなっていた。
 Journeyは解散したが、'96年のアルバム『Trial By Fire』でカムバックを果たす。このアルバムは10年前のサウンドとまったく同じだが、'80年代ヒット曲のリミックスを入れていないのがせめてもの救いだ。
 最近のJourneyは、実入りの多いオールディーズばかりのツアーを行なっている。Perryは参加していないが、良く似たヴォーカルのSteve Augeriを加え、今でもJourneyのハードポップは健在だ。

 Journeyのベストセラーアルバムは間違いなく『Escape』だが、他のアルバムにも見逃せないものがある。実のところ、『Infinity』や『Evolution』など、Santanaの系統を引くこれらのアルバムのほうが時代に流されず生き残るだろう。'88年の『Greatest Hits』は1000万枚以上の売上を記録。このアルバムは、後世の人々にこの奇妙な時代を理解してもらうためにも、パックマンのゲーム機とロナルド・レーガン大統領と一緒にタイムカプセルに保存すべきである。

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