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パトリック・ワトソンは1979年にカリフォルニアで生まれ、モントリオールの西部にあるケベック州のハドソンという小さな街で育てられた。7歳の時に地元の教会で歌い始め音楽的なキャリアをスタートさせた彼は、クラシックとジャズのピアノ演奏、アレンジ、作曲を勉強し成長していった。家族の中ではちょっと変わった厄介者であった。

16歳になるとパトリックはモントリオールの高校に入り、精力的に活動をしているスカ・グループ、ギャングスター・ポリティックス(Gangster Politics)に参加した。1つの音楽のジャンルに満足することができなかった彼は、高校を卒業する頃にはスカから離れた。彼は狂信的といってもよい程細部にこだわりポップな方向性を持っていた。クラシックから近代のエレクトロニカまで様々ジャンルとスタイルを組み込み、自分自身の音楽のエンジニアリングにフォーカスをし始めた。パトリックの音楽は映像にインスパイアされることが多く、活動初期からシネマ的であった。

2001年に『ウォーター・プルーフ・9』という作品をリリースしているが、これは実験的な試みで、長い付き合いのあるヴィジュアル・コラボレーターのブリジット・ヘンリー(『クロース・トゥ・パラダイス』でもアートダイレクションを務めている)の水中写真に合わせて作られたものであった。

パトリックは気まぐれで2001年の9月11日に起こったテロ事件の後にヴェトナムへ1人で旅出つ。そしてモントリオールに戻ってきた時にギターにサイモン・エンジェル/Simon Angell(パトリックのギャングスター・ポリティックス時代からの知り合い)、ベースにミシュカ・シュタイン/Mishka Stein、ドラムにはロビー・カスター/Robbie Kuser(数えきれない程のバンドに参加)を集め、4ピースのバンドとしての“パトリック・ワトソン”がスタートした。その後、彼らのライブ・パフォーマンスの噂は瞬く間に拡がり、国際的にビッグなアーティストやカナダ国内のスター達と一緒にパフォーマンスをすることへと繋がっていった。2004年から2005年までにバンドはジェームス・ブラウン、フィリップ・グラス、ファイスト、ザ・ディアーズ、ザ・スティルスなどのバンドと一緒にステージに立った。

2005年の暮に彼等はスタジオに入りレコーディングをスタート、『クロース・トゥ・パラダイス』は2006年の秋にカナダでリリースされた。