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Rock And Roll Is Not Dead!…ロックは決して死なず、とステイメントを放ち、デビューしたパワー溢れるサンディエゴ出身のトリオ編成バンド。

The Zeppelin meets Floydという大胆なキャッチが掲げられているが、あながち嘘と言い切れないほどのプロダクションと楽曲を聴かせてくれる。レコーディングも古きに拘り、60年代後半から70年代初頭のレコーディング技術を使って、一発録りされたナチュラルかつ暖かみのあるサウンドをフィーチュア。ソリッドなベースとそのドラミングでバンドを支えるリズム・セクション、アグレッシヴでソウルフルなギター・ワーク、それにエネルギーとパッション炸裂するジョーイのヴォーカルが乗り、T& Lのサウンドが放たれる。

彼らはロックが持つベーシックな要素とテイスト、情熱を持ち合わせ、皆が忘れかけているロックの素晴しさを体現して、今に伝えていると感じさせてくれる。

シーヴス & ライアーズは2001年にカリフォルニア、サンディエゴでギターのコリー・イーデルマンによって結成、当初は4人編成であったが、ヴォーカリストが脱退。そしてベースのジョーイ・ブラッドフォードがヴォーカルも兼ねることになり、トリオ編成となった。バンドは、ハードコア/メタルコア専門レーベルであるFacedown Recordsがよりジャンルの幅を広げるべく発足した新レーベル、Dreamt Musicと契約する。そして彼らがそのレーベルの第1弾アーティストとなった。

71分とボリュームたっぷりの本作は、コリー自身の体験をもとにヨセフの生涯を結び付けたコンセプト・アルバムとなっている。ZeppelinミーツPink Floydとも言うべきドライヴ感に溢れ、サイケデリックでスケール感のある叙情性とソリッドなギターのリフを主体にしたパワフルな楽曲のみならず、少年合唱団やヴァイオリンをフィーチャーしたバラード曲など、細部まで作りこまれた楽曲の数々を披露。それら以外にもさまざまなクラシック・ロック・アーティストのニュアンスと感受性が詰め込まれており、AC/DC、Deep Purple、Whitesnake、Thin Lizzy、Kiss等の感性がミックスされている。シンプルではあるが、そこには楽曲、メロ、プレイ、サウンドとロックの本質が存分に凝縮され、本来あるべき姿が投影されている。

Jet、Wolfmother、Dirty Americans、The Answer、Black Stone Cherry、The Darkness等、70年代の雰囲気を醸し出し、シンプルであるが、楽曲に重点を置き、味わい深く、個性に溢れたバンドが近年多く登場し、リヴァイヴァルの風が吹き始めているロック・シーンにおいて彼らが中核を成すバンドとなることは間違いない。